お疲れ様です。さいがきです。週末パス2日目は東北本線で仙台に行きました。実は毎回仙台に行くときは新幹線だったので、在来線で行くのは初めてなんですよね。というか宇都宮以北の東北本線は仙台から小牛田まで「リゾートみのり」に乗った以外で乗ったことがなかったので、週末パスが余ったついでに行ってきました。
おはようございます。仮眠をとって早朝の日進駅からスタートします。大宮で乗り換える宇都宮線の始発からひたすら北上してダラで仙台を目指します。
1駅乗り大宮で乗り換えです。川越線、高崎線、京浜東北線の始発には乗ったことがありますが、宇都宮線は初めてでした。飲み会の朝帰りの若い人が多かったですね。車内もほんのりアルコールの匂いでした。久喜や古河あたりで乗客の半分くらいが入れ替わって小山へ、さらに乗客が入れ替わって宇都宮に到着です。乗客の入れ替わりが大きく、そのほかの途中駅でもそれなりに下車客がいたのが意外でしたね。みんな久喜とか小山で降りるもんだと勝手に思っていました。
はい宇都宮です。ここまでは10両だの15両だのの旅客列車がが行き交う区間でしたが、ここから先は宇都宮ローカルと言われる区間に入ります。ここを走る列車は何と3両。15両編成の列車から見れば1/5サイズのかわいらしい列車に乗り換えることになります。
完全に乗り換え不便な場所に乗っていました。学生で混んでました。部活の練習試合にでも行くのでしょうか。私もよく朝っぱらから電車に乗って練習試合のために移動したものですので、非常に懐かしい気分になりました。
立ち席になりましたがとりあえず黒磯までくらいだったら屁でもありません。進んでいきましょう。
宝積寺です。今は宝積寺という寺は現存しておらず、地名に名を残すのみとなっています。烏山線との分岐駅であり、高根沢町の中心駅としても機能しています。
さくら市に入って氏家を発車。続いて蒲須坂です。私の記憶が正しければ宇都宮線で一番利用客が少ない駅なのですが、わざわざ数字とにらめっこはしたくないので違ったらごめんね。駅前には商店街すら形成されておらず、駅も待避線の使用が休止されており、非常に寂れた印象があります。
実家は檜風呂の片岡*1です。片岡駅はヤマツツジの植わっている駅として有名でした*2。ついに矢板市、栃木県内でもかなり北の方にやってきました。
もうすぐ黒磯に着きます。黒磯は那須塩原市の中心地ですが、合併した際の市名からはハブられ*3、新幹線を東那須野駅*4に奪われたちょっと不遇なまちです。なんかさいたま市の与野みを感じますね。ちなみに市名が「那須塩原市」になったのは「那須」「塩原」がそれぞれブランド力を持っているからだそうです。まあ黒磯って言われてもいまいちどこの何がある場所なのかイメージつかないのでまあ妥当っすね。黒磯くん残念でした*5。黒磯では1番線到着、乗り換えの新白河行きまで接続4分で5番線まで行かされるクソ仕様。
複雑な配線ですよね。今度行ったときはじっくり観察したいと思います。
さて、黒磯から乗り換えるのは水戸支社のE531系。栃木県内の東北本線は全線が大宮支社管轄ですが、乗務員は郡山所属の方が乗務します。すなわちここからは設備は大宮、車両は水戸、乗務員は仙台のカオス区間になります。
黒磯を発車しました。駅出てすぐにこんな鉄橋があるんですね。すごいいい景色でした。
栃木県最北の那須町の中心部、黒田原です。那須っていう感じはあんまりしなくなってきてしまいました。昔は宿場のあった芦野が中心地でしたが、鉄道開業を経て黒田原に中心街が移りました。鉄道開業ってやっぱりかなりの影響力があるんですね。
豊原です。昔は確かに豊原でした。確か今はユジノサハリンスクという名前になっているはずです()
新白河に着きました。白河市ではなく西郷村の駅で、新幹線開業前は磐城西郷という名前でした。この駅も中線のど真ん中に車止めとかいう面白い駅で、ここを挟んで運転するのは朝の白河発黒磯行きの1本のみとなっています。黒磯が直流化されて以降交流電車が首都圏に乗り入れなくなったのも記憶に新しいです*8。
ここでは20分くらいの待ち時間でE721系に乗り継ぎます。朝はコンビニで済まそうと思ってましたが、駅に白河ラーメンのお店があったのでそっち行けばよかったなぁと...
郡山行きに乗ります。ぶっちゃけそんなに変化に富む楽しい車窓ではなかったです。
市町村集めをやってました。まじで沿線の写真がありませんごめんね。白河市の隣がいきなり村なのは意外でしたね、てか須賀川まで市が無いんですね。
沿線についてなんかを述べるならば、矢吹町は日本三大開拓地の矢吹ヶ原開拓地というのがあるそうです。昔は宮内庁の御猟場、戦時中は陸軍の飛行場でしたが、国営の開拓事業で肥沃な農地に生まれ変わりました。
謎の建造物が見えたらすぐに郡山です。ビッグパレットふくしまかなんとかいう建物ですね。展示場やイベント会場として用いられていて、ビッグサイトみを感じました。多分この日はなんかやってたわけではないと思います。
着きました。県都福島を凌ぐ福島最大の商都郡山*9です。駅の中も商業施設が充実しており、駅の西側に市街地、南側にもイオンモールを抱えています。ただ東口は側線や工場なんかであんまり栄えてる感はありませんでした。
結構きれいな駅舎だと思います。反対側はこれが郡山駅?って感じなのに...
東西自由通路です。マジでだだっぴろ~~~~~い廊下でしたね。ちなみに店どころか自販機すらなかったです。
それでは進みます。福島行きです。そろそろ空腹がつらくなってきましたが、仙台までろくに時間を取ってないので我慢です。「新津方」「青森方」「いわき方」ってエモいですね。いわき以外は直通の列車は発着しないので新津方が点灯しても新津行きは発車しない訳で...
郡山から福島までは50km弱。福島県がデカいのでもうちょい離れてるもんだと思ってました。
二本松です。どうもこの日は二本松提灯祭りなるものが開催されていたらしく、二本松駅にも多くのお客さんが来てました。県の重要無形民俗文化財かなんかのはずです。この日は3日間の日程で行われるうちの中日で、御輿渡御が行われた日だそうです。これは全くのノーリサーチでした。
松川からは福島市に入り、人も多くなってきます。とは言ってもまだまだ車窓は緑が多く、県庁所在地感はありません。栄えてきたのは南福島あたりから。もう1駅で福島という場所でした。
はい福島です。新幹線とは反対側の改札ですね。人口はいわきに負け、経済規模は郡山に負け、となかなか不遇な福島市ですが、県庁所在地らしい、威厳のある駅でした。
ここはそんなに時間が無いのでどんどん行きます。白石行きです。写真はないですが、新白河からここまでずっとE721系です。一時期701系が群雄割拠してたらしいですが、やっぱりE721-1000が入ってからそっちメインの運行なんでしょうか?
山を越えて越河をこえて宮城県の白石です。さっさと向かいの電車に乗り込みついに仙台を目指していきます。
初手からクソ田舎の景色でした。雰囲気は抜群にいいんですけどね。ここいらへんは阿武隈や蔵王の山々が聳える土地で、平地もそんなに広くないようです。また白石は東北の素麺の歴史を語る上では結構重要な土地なのですが、そんなニッチな歴史を聞きたがるオタクはいないでしょうから流します。温麺で検索かけてください。
寝落ちしたら名取でした。マジかよ。名取の話の種と言えば難読地名の「閖上」でしょう。この地名は「ゆりあげ」と読む地名です。「ゆりあげ」の由来は定かではありませんが、江戸時代前期に仙台藩主の伊達綱村が大年寺の落慶法要に参拝した帰りに、山門内からはるか東方に見えた波打つ浜を「あれは何というところか」と問うたところ、近侍の者が「『ゆりあげはま』にございます」と答えた。重ねて「文字はどう書くのか」と問うたところ、「文字はありません」と答えた。これを受けて綱村は「門の内から水が見える故に、今後は門の中に水と書いて閖上と呼ぶように」と言い、仙台藩専用の「閖」という文字が出来たそうです。また閖は「揺れる」に同じで、『龍龕手鑑』に同字があるとか。「仙台藩専用の文字」というパワーワードが最高に面白いですよね。まあ実際はこれの700年前くらいに成立した中国の漢字辞典に「閖」の字は載っており、意味も「揺れる」なので、綱村は「閖」の字を知っていて命名した可能性が高いです*10。
新幹線と並走する区間に来ました。オタク以外の人に「これは埼京線だよ」と言えば信じてもらえるかもしれませんね。
で、始発からえっちらおっちら北上し、ようやく仙台です。
西口は開放感がある空間で私のお気に入りスポットです。仙台市の中心部は青葉通りをもう少し進んで地下鉄の青葉通一番街駅や少し離れた勾当台公園駅の方ですので、仙台駅周辺は外部資本ばっかりなのが特徴です*11*12。
牛たん弁当を買ってきました。これだけのために仙台に来たと言っても過言ではありません。お金と時間に余裕があれば店に入ってもっと大きな牛たんが食べられたのですが、一ノ蔵のひやおろしを買ってしまったので無理でした。
ちゃっちく見えるかもしれませんが、めっちゃおいしいです。振りかけた藻塩もまろやかな塩味で優しい味でした。
萩の月を乱獲しました。これも目的です。萩の月マジで美味しいよね。赤福とかき花レベルで好きです。てかかもめの玉子然りままどおる然り東北土産レベル高すぎ。
このまままっすぐ帰ってもまあ悪くはないのですが、寄り道をしたかったのと、たぶん今後一生乗らなそうだったので阿武隈急行経由で福島を目指します。
ということで槻木で降ります。
駅名表がかわいかったです。ラプラスとラッキーは私たちより上の世代が懐かしがりそうですね。私は第六世代でポケモンを卒業してしまいましたが、最近のポケモンも面白そうなのでまた始めようかな~とか悩んでいます。そのためにはまずSwitchを買わなくてはですが。
発車しました。シートの柄は埼京線みを感じる緑色です。これと言って何もないのでクッソ暇でした自然豊かな車窓でぼんやり癒されてました。
途中角田や丸森周辺で市街地が現れます。しかしながらこの辺じゃあどこもそうですが、栄えているのは国道の方なので、車窓からはあんまり見えません。丸森とか顕著すぎて航空写真で見たら一周回って笑けてきますよ。
ちなみに丸森からは山地をぶち抜くので車窓がこうなります。
そしてこうなります。
あぶくま駅あたりでこうなります。
あぶくま駅はおそらくライン下りをする観光客のための駅で、周囲に人家は1軒もありません。マジでなんでこんなところに駅なんか置いたんだって思ってました。よく考えれば「あぶくま」っていう駅名もアレですね...*14
富野からまともな市街地が帰ってきて電車は終点の梁川に到着。山梨県の方より栄えています。多分。
ビッカメ娘追っかけ回してる私が言うのもおかしいですが、マジでどこに行っても美少女パネル立ってません?こんな田舎にもいるんですね*15。
福島方面からの折り返し電車に乗り込み福島へ。
國鐵っぽい電車と行き違いします。8100系だったかな?私鉄初の交流電車の類いだそうです。
戻ってきました。あとはひたすら来た道を戻ります。
若者が乗ってきてビビりましたが、金谷川って大学があるんですね、知りませんでした。
派手に曇ってきました。あーあ。
一気に飛んで新白河です。いよいよ関東に帰ります。黒磯までは東北っぽい印象がありましたが、E531が入ってからは新白河まで関東っぽいイメージの方が強くなりました。
完全に日没しました。日没後は何の写真を撮ればいいのかわかりません。
だからいっつも後半は書くこと薄いんだよこのブログは()
宇都宮までで撮った写真がこれだけ。やる気あんのかっていう感じですが、モバイルバッテリー含めて充電がやばいので写真なんか撮ってる場合じゃありませんでした。
という訳で宇都宮です。LRTに乗ってもよかったのですがそれはまた次の機会。寄り道はせずに行きます。
って言うのは嘘で、この時間から日光に行きます。時刻は19:00すぎ、向こうついてもやることはないですが、まあ最後のネタのために日光へ入ります。
この駅舎が見たかったんだよね。それだけ。
ちなみにまだ20:00ですので、LRTも全然乗ろうと思えば乗れました。乗る気が無かっただけで。
鹿沼で降ります。はよ帰れやってね。
こちらも二本松と同様祭りで賑わっていました。10月は収穫祭の時期ですので、ある程度大きい神社があるところは大体祭りをやっています。でも駅にいる人あんまり祭りとか興味なさそう()
お目当てはこいつです。秋の臨時列車で面白そうなやつがないかな~と思ってみていたら、宇都宮で客扱い無し、鹿沼の次は大宮というなかなかえぐいのが出てきたので指定席ゲット。車両は見てなかったのですが、高崎線特急のせいで臨時運用に戻された185系が入っているようです。
入線してきました。宇都宮線に185系の印象はあんまないです。マジで「新特急なすの」とか新しくても「おはようとちぎ」とかしか思い浮かばない、というか定期じゃそいつらくらいしか走っていないんじゃないですかね?
という訳で7000文字近く書いてようやく新特急の生まれ変わりを回収しました。新特急の停車駅は上野から順番に赤羽 浦和 大宮 久喜 古河 小山 石橋 宇都宮 矢板 西那須野 黒磯だそうです。ごめんわかんない、これこの間の臨時のやつだから。おはようとちぎと同じ上野 赤羽 浦和 大宮 蓮田 久喜 古河 小山 石橋 宇都宮 宝積寺 氏家 矢板 西那須野 黒磯かもしれない。結局新特急なすのは名前を新幹線に譲り、役割は快速ラビットに譲る形で姿を消しました。185系というビジネス・リゾート二足の草鞋特急車両が用いられたため、結構ちまちま止まるんです。新特急水上も桶川とか止まってたしね。要するに185系は東北本線をかっ飛ばしまくった実績が無いんですよ、恐らく*16。そんな185系もようやく、臨時ではありますが、東北本線をぶっ飛ばせる日がやってきました。宇都宮でスイッチバックをするため停車するのを含めても宇都宮から大宮まではノンストップの荒業です*17。途中で何本普電を抜いたか覚えていません。
乗車率は割と低めでした。まあ今更185なんてねぇ...
平野部の東北本線は線形がいいのですっごい速さで飛ばしていました。小山通過時とかクッソ気持ちよかったです。ちなみに石橋通過したあたりでスマホはち~んしてました。
しかし、埼玉県内に入って少し行ったあたりから減速が始まりました。所詮は臨時なので案の定追いつかないように調整してるっぽかったです。
一応埼玉県内でも上りは栗橋、白岡、蓮田、大宮で先行を抜くことは出来ますが、結局どの駅にも先行列車はいませんでした。てか今見たら旅客列車は15分くらい先を走っているみたいです*18。さすがに停車を挟んでいるにしては減速が不自然だったのでいるとすれば先行は貨物ですね。だとすると大宮まで抜けません。悲しいね。
という具合に夜闇の中を駆け抜けてきました。私はムーンライトながらには乗れずに終わったので、ちょっとだけその気分も味わえたかな。私の中ではこれが185系の最後の乗車になるだろうとは思っているので、とりあえず今までありがとうとだけ言っておきます。
で、大宮では東口で吉野家の牛丼を食べてから帰りました。知り合いのオタクには松屋派が多い気がしますが、そんなことは知りません。私は吉野家が好きです。
という訳で週末パスでした。東北本線の未乗区間も一気に減り、残すは小牛田以北となりました*19。東北ローカルに触れる機会は殆どありませんが、また機会があればこうして東北行きたいです。それでは長くなりましたがこの辺で終わります。ありがとうございました。
P.S.
翌日大宮でNewDaysに寄ったら仙台で諦めたずんだシェイクが売られていました。
悔しかったので買いませんでしたけどね。
*1:元日ハム→阪神の片岡篤史にまつわるネタ。本人曰く「2000年ぐらいに実家のお風呂を改造して、ホーローのお風呂と木製のサウナを付けた様子をテレビが撮ってくれた。それが、どこでどう間違ったか(阪神ファンの間で)檜風呂と認識されてしまい、それが僕の応援歌になっていた」とのこと。日ハム時代のファンファーレは「小さい頃からの、夢を叶える為、やってきた~、やってきた~ 我らが篤史」(歌詞無しという説も)でしたが、2001年オフに阪神に移籍した後もそのファンファーレが引き継がれたため、阪神ファンが勝手に変なファンファーレを作ったことになっている。ちなみに応援歌遍歴は古屋英夫の流用→ゲーム「ファンタジーゾーン」BGM→阪神応援団オリジナル。
*2:現在は伐採済み。
*3:西那須野町、塩原町、黒磯市で合併するも黒磯市に含まれる文字は一切入っていません。
*5:黒磯の名誉のためにいうと、未だに那須塩原市および那須塩原都市圏の中心は黒磯です。
*6:ちなみに黒磯駅の配線を見ると一目瞭然ですが、宇都宮方面本線からは1-3番線(と機回し線)にしか入線できず、新白河側本線からは4-5番線にしか入線できないようになっているため、どう足掻いても乗り換えは不便です。
*7:ちなみに双方向どの番線からも発車できる配線にはなっています。
*8:交直流も取手以北とここだけですね。
*9:年間商品販売額では東北2位の実績もあります。
*10:もちろん中国語では訓読みはありませんので「揺れる」と同じとされているということは「閖」も訓読みをあてるなら「ゆ-れる」になるはずです。「揺り籠」の例もあるように「揺」は「揺り」という形で用いられていますので「門の中に水」と「ゆりあげはま」というキーワードから「閖」が導き出されるのは偶然とは言い難いと考えています。
*11:これはどこの市街地にも言えるかもしれませんが、地元企業や市役所はかつてからの中心街に本部を置いている場合が多い印象です。まあWW2とかで新市街に動いた例も多々ありますが...
*12:ちなみに宮城県庁と仙台市役所はどちらも勾当台公園駅が最寄りです。
*13:別に会いたくはなかった。
*14:ちなみに阿武隈川と阿武隈山地に囲まれてはいますが、所在地は丸森町字廻倉で、特に関係はしていません。
*15:さすがに梁川たんは存在しない、というか梁川に大型家電量販店はたぶんないです。
*16:夜中の東海道線はムーンライトながらでぶっ飛ばしていました
*17:案内上の停車駅は鹿沼 大宮 浦和 池袋 新宿になっています。
*18:大宮22:05発の1651E普通列車東京経由国府津行き。
*19:支線は利府支線は全部乗ってあります。仙石東北ラインはまだ。