お疲れ様です。さいがきです。前の記事から随分と間が開いてしまいました。GWも結局大忙しでした。体は元気ですが心はヘロッヘロに疲れています。一応教習所は卒業できたので、休みを見つけて鴻巣行ってきます。さて、忘れてましたが第3弾です。ひいこら帰宅する回です。
【↑追記】書きあがる前に免許取れました!やったね!
朝早かったので徹夜で出庫。カスの朝食を手に末期色で東に向けて走り出します。この日は23時に帰宅する予定だったので、苦行になることは確実です。当時は何も考えてなかったので、東海地方に入ったあたりでクッソ後悔した記憶があります。
てか初手からウトウトしてました。ラッシュよりちょっと早いくらいの電車で岡山県へ入ります。めっちゃ空いててラッキーでした。
山陽線の景色って忙しない大都会からのどかなまちまで、瀬戸内の海から中国山地の端くれまで様々な表情があって楽しいですよね。東海道本線や東北本線*1、函館本線にも言えたことですが、いろいろな表情を見せてくれる沿線を楽しむという、長大路線の魅力をヒシヒシ感じました。
これも曙に靉靆と棚引く雲が幻想的な雰囲気を醸しています。
で、電車に余裕があったので倉敷で下車し、総社から吉備線に乗ることに。
新幹線が止まってそうな見た目してますよね。想像の一億倍くらい立派な駅舎で大変驚きました。合併でバカデカくなったとはいえ、倉敷市の人口は47万を数え、工業の盛んな岡山県第二の大都会です。山陽線沿線で言っても、神戸、広島、北九州、岡山、姫路に次ぐ大都市ですから、今までの認識を改めるべきかもしれません。なおこの後ろには福山、下関、東広島、宇部、尾道と続きます。
倉敷からは伯備線と吉備線経由で岡山に行きます。当初は倉敷で降りずに岡山に直行する予定でしたが、徹夜で福山駅に突っ込んだおかげで乗り潰しが捗りました。
吉備津彦神社の最寄り駅の備前一宮です。吉備線は短い路線ではありますが、吉備津彦神社、吉備津神社、總社といった大きな神社が多く、個人的には沿線をゆっくり見て回りたい路線の一つです。
現在は気動車でのんびりと走る吉備線ですが、一応LRT化の計画があるそうです。正直備中高松以遠は採算が取れないと思いますし、宇都宮ほど工業地が集まっている場所でもないので実現はだいぶ先になると思いますが、まあなったらなったで面白いと思いますよ。
岡山に着きました。あとはひたすら山陽線です。時間があるので適当に写真をば。
入線してきました。岡山駅は運転系統の都合か知りませんがバカ停が多い気がします。今回は終点の相生まで乗ります。姫路まで動けばいいのに...
昔パンかじった東岡山駅です。赤穂線との分岐駅なので規模の割に構内がかなり広いです。私は岡姫間は赤穂線経由が好きなのですが、ダイヤの都合で今回は上郡経由です。さっき車窓楽しいとか言いましたが、正味ここから西明石あたりまで沿線の見どころが乏しくてブログにするには困ります。
瀬戸感がなすぎる瀬戸駅です。「瀬戸」は「山に挟まれた狭い海峡」を意味していますが、ここのは「迫門(せと)」の転訛で、意味は「山に挟まれた狭い土地」の意味です*2。地名って難しいね。ちなみに吉備国の時代にはこのへんが海岸線だったとか言う噂です。あとここいら一帯は昔の地名は物理と書いて「もどろい」と呼んだそうです*3。私は文系なのであんま物理には縁が無いです。
赤穂線からの姫路行きに乗り継ぎました。終点の姫路まで乗ります。
英賀保です。周辺の昔の地名は英賀です。「保」ってどっから来たねん*4。
姫路からは新快速で爆走します。毎度おなじみの光景ですが、だからと言って、たまには快速に乗ろうとは不思議となりませんね。なんでだろう...
天気がいいので加古川を撮影。ゆったり広々とした川です。長さ、流域面積ともに兵庫県で最大の河川で、高砂市と加古川市を隔てる河川となっています。
...と書くと新快速もここから加古川市内へ突入するように聞こえますが、一つ前に通過した宝殿駅がほぼ加古川市に位置する*5ため、実は3分くらい前に加古川市内に入っているのです。加古川市は加古郡のみならず、印南郡の町村も編入しているため、加古川を渡る前から加古川市内に入っている現象が起こっています*6*7。地形を行政的な境目にするパターンはよく見かけますが、加古川ではあまり関係ないようです。
淡路島が見えてきました。淡路島と言えば阪神の近本さんの出身地です。最近大山が不振だからということで近本が4番を打っていますが、4番に据えられて以降目に見えて調子が落ちているのでさっさと1番に戻してあげて欲しいですね。3番前川4番佐藤5番森下じゃあいかんのか。
正直近本云々くらいで淡路島に足が向くかと言われるとそうでもなかったのですが、この間NHKで番組やってて急に行きたくなりました。まあ行くなら車やな。あと阪神高速通りたくないから鳴門からアクセスすると思います。
大阪に着きました。ここからは東海道本線を外れ、関西本線経由で名古屋を目指します。大阪駅はごちゃついていてホームに長居したくないのと、ホームの雰囲気がいい感じなので、とりあえず来た電車で新今宮を目指します。
着きました。後ろを走る大和路快速に乗り継いで、奈良方面へ分け入っていきます。
座れなかったので前面展望を見てました。思っているより沿線に緑があって面白かったです。
線形を見れば一目瞭然ですが、関西本線は生駒山地と金剛山地の境を大和川に沿って進んでいくくせに、経由地が奈良市というよわよわな線形をしています。歴史ある線路って山に弱すぎて可哀想。近鉄が鶴橋からほぼ一直線に奈良までぶち抜いている*8のをみると、技術の進歩ってすごいな~&JR勝ち目ないな~になりますよね*9*10。
天王寺を出てから東へ走り、しばらく行くと線路が上下線間に降りてきます。ここで最初の停車駅の久宝寺に到着です。デカいマンションが建っており、賑わいがある印象ですが、近鉄八尾ほどでもない感じでした。実際八尾市内で一番利用者がある駅は近鉄八尾ですし、市役所の最寄り駅も近鉄八尾ですから八尾市としては近鉄の方が大事なのかな~と感じました。
徐々に軽い峠になってきます。ぼちぼち奈良県ですね。
確か三郷駅の手前です。関東でも三郷駅の手前で川を渡りますが、こちらは「さんごう駅」、関東は「みさと駅」です。
さて、ここまで大和路快速は天王寺 久宝寺と停まってきました。ここから先も王寺 法隆寺と「寺」がつく駅にばっかり停車します。紛らわしっ!私は有識者じゃないので久宝寺停車の柏原通過の理由がよく分かりませんが、そこまで遠近分離が重要視されてないのかもしれませんね。あるいは近鉄のせいかな*11。
王寺付近を快調に飛ばします。そういえば「王寺」の発音って「お↓う↑じ↓」でいいんですかね。
ここから和歌山線に入って高田まで直通する列車も確かあった気がしますが、まあJR経由で高田に行けるのがうれしい人口はあんまいないでしょう。知らんけど。南大阪線の急行の方が絶対便利な気がします。
法隆寺です。王寺もそうですが、聖徳太子建立の寺院から名前がとられた地名がつけられています*12。
乗った電車が奈良行きで、加茂に行くには後続の大和路快速に乗る必要があったこと、トイレに行きたかったこととを併せて郡山で下車しました。つい一時間くらい前には福島にいたので、たぶん東北本線です。駅名表も緑だし。ちなみに、先に開業したのは東北本線の郡山駅で、3年遅れて開業した当駅は国有化に際して「郡山駅」から「大和郡山駅」に改称される予定でした。しかし、地元住民が東大寺の古文書を持ち出して「こっちの郡山の方が古い」と陳情したため、郡山の駅名が残りました。ちなみにご先祖が必死に守り抜いた郡山駅があるにもかかわらず、現行市名は「大和郡山市」ですし、より利用されているのは近鉄郡山駅だそうです。もう愛想も尽きてるでしょうし、このタイミングで大和郡山駅にしてやってもいいんじゃないですかね()
後続に乗り継いで奈良に着きました。消えたと思っていた水色の205系がいます。奈良線の電車でしょうか。郡山でいったん降りたということもあるかもしれませんが、結構時間がかかった気がします。西九条で阪神の奈良行き快速急行を待つ方が楽しかったかもね。
しかし、近鉄の奈良駅からJRの奈良駅まではまずまず距離があるので、奈良以東まで乗り継いでいく私には大人しくJRを使うのがおすすめされています。
加茂です。なんでここで系統切ったんですかねっていっつも思ってましたが、なるほど、ここまではかなり宅地化が進んでいます。ここまでは木津川「市」でしたが、ここからは笠置「町」、さらに隣の大河原駅は南山城「村」と、一気に過疎地域に入ります*13。
のどかな川面を眺めながら進んでいきます。意外と乗客が多かったですね。
濁って読みたくなりますが、「おおかわら」駅です。「おおがわら」と読むと東北本線の駅になります。郡山に続いてまた出てきやがったな、東北本線。さらにこの後上野も登場しますが、こいつは伊賀上野駅なのでセーフ。
亀山に着きました。JR東海に戻ります。とはいってもここまで東海区間で私が起きてたのはほぼないので*14、実質ここからこの旅初東海区間です。関西線のこの区間も初めてですね。
快速電車です。四日市までの各駅と、桑名、名古屋に停まります。この区間は近鉄で死ぬほど通っているので、初乗車の割に新鮮味は薄かった感じです*15。
しれっと難読駅の河曲に到着です。かつては鈴鹿駅でしたが、国鉄伊勢線に予定されていた鈴鹿本町駅が鈴鹿駅として開業するため、旧村名からこの駅名になりました。かつては「川曲」という表記だったり、郡名の読みが「かわわ」だったりしましたが、そろいもそろってなんで「河曲」が「かわの」なのかはっきりしません。
四日市からは快速運転をし、次は桑名です。なんか西武池袋線の準急みたいな運行形態ですね。
近鉄の線路が見えました。普段はあっちを通っています。今のところ関西線が近鉄に勝ってるのは、名古屋から四日市までの運賃と貨物輸送量くらいなので、今後ここを通るときはほとんど近鉄になるでしょう。
名古屋が近づいてきました。一応名古屋からも鈍行ですが、名古屋以東の東海道線は基本夜なのでつまらないです。住宅街を高架で走るのってなんかワクワクするんですよね。埼京線然りおおおさか東線然り、こういう風景が見えるの路線のお気に入りポイントはかなり高いです。
近鉄のボロに煽られました。ですがこっちは快速なのでその後すぐ抜きました。なおよく見なくてもこいつが普通電車なのは公然の秘密。
関西本線も完乗が近くなりました。そこまで路線が長かったわけでもありませんが*16、今思うとあっという間でしたね。
名古屋に着いたらあとは脳死で東海道本線を辿るだけです。まずは帰宅ラッシュ直撃の新快速で豊橋へ。三河三谷に臨時停車していました。
三河三谷とか幸田とかJR東海の快速系統も特別停車多いですよね。あの辺の会社は特別停車がお好き?
豊川を渡って豊橋です。なんとなく察しがつきますが、豊川の橋で豊橋です*17。東三河の中心都市で、愛知県内でもトップクラスの人口ですが、なんか一時期バズったツイートで未開の地扱いされてましたね。豊橋で未開の地ならどこに文明があるのかっていう話は置いておいて、続いて遠江は浜松を目指します。
天竜浜名湖鉄道の気動車です。沿線には三ケ日や遠州森などの駅がありますが、残念ながら私にとっては東名新東名でばっか聞く地名なので鉄道のイメージは全くありません。情報としては確か三ケ日はミカンが有名だった気がします。あとはまあ舘山寺の方に路線伸ばしてくれりゃ文句ないよ。
浜松に着きました。旅行中の時点で浜松市は行政区再編を行った後だったので、駅の所在地が変わりました。というか所在地のはずの浜松市中区は消滅し、浜松市中央区になりました。もしかしたらもう差し替えられたかもしれませんね。浜松市中央区は行政区のくせに人口が60万人弱いるので合併しない方がよかったと思います*18*19。十分すぎるほど大都会ですよ。
浜松では静岡行きに乗り換え、終点静岡で夕食を調達しました。
寒いのに逆張ってアイスを食べました。そういえば昼食失効したししょうがない。
興津行きを見送り、熱海行きに乗ります。
はい勝ち。座れたので神になった。
沼津です。正直寝たかったのですが、コンタクトがハードコンタクトゆえに諦めて必死に起きてました。コンタクトしたまま寝ると目がイカれます。非おすすめ。
熱海からはグリーン車に着弾。大宮まで三時間弱超超超ゆったり過ごしました。いちいち喋ることないし次回から東海道線はなんも書かないで写真貼るだけでいいかな()
大宮に着きました。やっと帰れます。疲れたけど楽しい旅でしたね。
というところでやっとおしまいです。長かったですね。
久々に朝から晩まで電車に乗った一日でした。ビッカメにすら行かなかったのでかなり珍しい行程ですね。天気には恵まれませんでしたが、全体を通してめっちゃ楽しかったです。ついに念願の出雲大社にお参りできたこと、寝台特急に乗車できたこと、山陰地方に上陸したことなど、前々から果たしたかった目標も着実に叶いました。次は沖縄とか言ってみたいですね。大学生のうちに47都道府県を制覇できるように頑張りたいです。
それではここで筆を置きます。お読みいただきありがとうございました!