天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

課題レポートより頑張れている気がします。

磊磊落落山線突破 ~2022北海道2~

おはようございます。クリスマスですね。さいがきです。

私のクリスマスは学畜とバ畜に溶けていったので何もありません。ファミチキでも買って食べましょうかね。

さて、今回は北海道1日目を書き上げてしまおうかと思います。と言っても課金課金で終わるのであんまり見ごたえのある記事にはならないでしょうが...

 

というところで函館出発からスタートです。

 

 

乗車~

最初の停車駅は五稜郭、続いて新函館北斗に停車します。ここら辺は行きと変わらないですね。快速の方のはこだてライナーや特急北斗も同様の停車駅です。

新函館北斗からは新幹線からの乗り換え客が多かったです。いい感じにはやぶさ*1と接続しているので多いんでしょうね。

大沼。見事に反対側の座席だったので撃沈。

ちょっとばかし天気が悪いですが大沼と北海道駒ヶ岳*2です。北海道駒ヶ岳は富士山と同じ成層火山ですが、雪解け水によるガリ侵食*3や1640年の大規模なプリニー式噴火による山体崩壊*4のおかげで少々歪な形になっています。ちなみにニセコ号は新函館北斗の次は森なので大沼公園方面の観光客とは棲み分けられています。

という訳で次は森です。ここから線路は海の近くに移り、森の次の停車駅である長万部までは内浦湾*5の沿岸を走ります。内浦湾には季節によって親潮*6の海水や津軽暖流*7の海水が流れ込んでくるので海産資源に恵まれています。沿線は小さな漁師町が点在していて、穏やかな雰囲気でした。

まあ反対側なので海はよく見えないんですけどね。

結構軽やかに走っているような気もしましたが、意外としんどそうに八雲町を通過し、長万部町に入ります。

室蘭本線と分岐する交通の要衝・長万部駅に着きました。

ここでは停車時間があり、長万部町の非公認キャラクター「まんべくん*8が遊びに来てくれました。

なんだかコミケみたいだね

空の青、まんべくんの赤、ノースレインボーエクスプレスの白の共演が映えますね。

改札は出ませんでしたが、構内で写真を撮りまくっていたら、反対側から特急「北斗」号がやってきました。車両は...

 

きたああああああああああああああああ!!!!!!!!

こいつはノースレインボーエクスプレスよりも早く離脱。

引退が発表されていたキハ281系です。引退まで1か月切っていたし、ニセコの指定席を確保して以降は北斗なんか見てもなかったので、まさかこの運用が残っているとは思いませんでした。とりあえず手を振っておきます。

 

して、車内に戻るとトラブル発生。デッキと車内を仕切るドアが開きません。

なんか車掌さんがガタガタやって何とか動かしていました。引退間際だからってそんなパワープレイしなくても...

ま、まあ細かい荷物は荷物棚においてきたので、ドアが開かなかったら詰んでいましたね。

 

ギリ定刻で発車して次の停車駅は黒松内。山線に分け入っていきます。この一帯は圏外で突き進むので、車窓を楽しむしかありません。が、周りはずっと山々山の木木木なのでちょっと退屈。隣の人も全然知らん人だしおまけに缶チューハイで酔いつぶれてるしなんかなぁって感じでした。

 

黒松内の次は昆布です。出汁のとれそうな駅名*9ですね。

グルタミン酸が効いてそう。

昆布の次はこの列車の列車名でもあるニセコに止まります。ここでも写真撮影タイムがありました。

JRに3つしかないカタカナ駅名。残りはオレンジタウンとマキノ。

ニセコアンヌプリとからめて

スキーで名高いニセコ町は、漢字圏では「深雪谷」と表記されることもあるのだとか。

道内有数の豪雪地帯で、スキーリゾートのメッカらしい当て字ですね。

ニセコからは地元の方が車内で特産品を販売してくださるので、メロンゼリーとトマトジュースを購入。都合でトマトジュースは別のブランドのものらしいですが、甘くておいしかったです。すっごい濃厚でなかなか瓶から中身が出てこなかったほどでした。

北海道は涼しいところを好むトマトの栽培に適しているようで、生産量は国内2位なんだとか。

メロンは比較的暖かい地域を好むそうですが、広大な土地を利用したハウス栽培が行われています。有名どころでは夕張や富良野でしょうか。今回のメロンゼリーは共和町の雷電メロンのゼリーです*10。バカ舌なのでほかのブランドとの違いをうまく表現できませんが、美味しかったです(薄い感想)。

 

さて、列車はここからさらに時間をかけて倶知安町に入ります。倶知安町羊蹄山を抱える後志総合振興局所在地で、北海道新幹線延伸時には駅が設けられる予定になっています。「くっちゃん」という地名の由来は不明ですが、倶知安町からは「クッサンニ」からの派生と説明されています。

倶知安を出ると、余市、小樽、手稲、札幌の順に止まっていくのですが、ここから札幌まで3時間半ちょっとかかるんですねこれが。あたりも暗くなり、どんどん写真を撮っても何を撮っているのか分からなくなってきました。

余市ウイスキーの名産地です。昔朝ドラ*11でもやっていましたね。ここはお酒が飲めるようになってから*12再訪予定なのでスルー。次は小樽です。運河とガラスのまちですが、特に停車時間もないしおまけにガチ真っ暗です。なんか駅だけちょっと明るかったけど他はさっぱり。ここからは日本海側に出る*13ので本当に何も見えません。暗い海に濃昼とかの計画すらされなかった方の留萌本線沿線集落のほのかな明かりが見えるだけです。銭函張碓?見えない見えないw

 

手稲はもう住宅地なので写真映えしません。そして忘れていましたが、小樽から電化区間なので、函館以来久々に電車を見ました。謎に感動。

上野駅で見たようなやつ。これすき。


定刻で札幌到着。いや~長かった...ここで宿泊...

 

なんてことをやると翌日痛い目を見るので、20:00発のライラック旭川まで頑張ります。

札幌はこれの翌日に泊まる予定なので今は先を急ぎます。

指定席です。海峡線特急時代に乗ってみたかったですね。

暗くてやることが無いです。前半の饒舌っぷりがウソみたいですね。まあ写真撮っていないから情景を鮮明に思い出せないだけ(致命傷)なので大丈夫です。あとこの時間は野球を追っかけていました。確か近本がホームランを打った気がします*14

美唄。20:30を回り、もう真っ暗です。

石狩川の旧河道が見える見える...

石狩川に沿って電車は進みます。電車特急速すぎ。やっぱ大正義電力。

ふと地図を見ると、たいていの場合川で区切られているはずの市境が変な位置で区切られていますね。これはおそらく石狩川の治水の過程で川の流れを変えたからだと思われます*15石狩川って確か日本の川の中でもトップクラスの回数の治水工事をしていたはずです。沿岸の三日月湖はもともと本流だったっていう話も聞きますし、たぶん流路が変わっても市境をそのまま使っているのでしょうね。

つ、ついた...

な~んてことを考えながら砂川、滝川*16、深川の順に止まった後、電車はトンネルに突入。神居古潭の脇を通り、旭川に到着です。

距離にして大体1300kmを移動しました。

旭川市は33万の人口を擁する道央最大の都市です。駅前にタワマンが建つらしくて工事が進んでいました。電車はここからちょっと行った貨物駅まで入れるらしいですが、営業の電車がそんな方に入ることはないでしょう。

 

そして何より、旭川駅函館本線の終点駅でもあります。砂原支線と藤城線を除いた「函館本線」はこれで完乗となります*17

きれいすぎる。

駅前はきれいに整備*18されていて、幻想的な雰囲気でした。コンビニでごはんを買い込んでホテルのお風呂*19で疲れを癒すとしましょう。

 

次回はもう少しだけ北へ進んで北海道名寄市の方の日進を目指し、学割乗車券から青春18きっぷにシフトします。

知らん町から始発に乗るはじめての経験

 

次回はたぶん年内に出すと思います。よろしくお願いします!

*1:何号かは忘れた

*2:別名は渡島富士。東日本を中心に駒ヶ岳という山は引くほどあるので地名を付けて区別するのが普通

*3:降水による集約した水の流れによって地表面が削られてできた地形のこと。水に起因した侵食によってできた地形形状のひとつ。雨裂とも

*4:これのおかげで大沼と小沼ができた

*5:またの名を噴火湾。ちなみにカルデラではない。

*6:寒流。日本地理でまず覚えさせられるやつ。

*7:対馬海流系。対馬海流は暖流なのでこいつも暖流。

*8:Twitterで暴れすぎて炎上したので、町から公認を外された

*9:昆布は温泉地なので本当に出汁が取れるかもしれない

*10:岩内郡共和町。倶知安町の隣町でニセコとも至近。近年はスイカやメロン、ジャガイモの栽培が盛んである。

*11:マッサン。シャーロット・ケイト・フォックス可愛すぎ。

*12:執筆時からあと半年

*13:噴火湾とはうって変わってこちら側が海側になる

*14:でも阪神負けたような...

*15:推測なんでさいがきではなく専門家の意見を信用しましょう

*16:「たきかわ」。「すながわ」「たきかわ」「ふかがわ」「あさひかわ」と濁点が交互にやってくる。

*17:さいがきが乗ったことのあるJRのなんとか本線では初めての快挙。私鉄を入れると東武東上本線に続き2例目。

*18:反対側はお察し

*19:ルートインの大浴場が大好きなのでルートインを取りました