天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

課題レポートより頑張れている気がします。

強がってたって眠気にゃ逆らえない ~2022九州3~

おはようございます。さいがきです。岡山で一泊してここからさらに西へ向かいたいと思います。前回はこちら。

kawagoe-poison.hateblo.jp

それではスタートしましょう。

早朝の岡山駅からおはようございます。宿でレポートを書いていたら眠れませんでした。無性に出発よりだいぶ早い時間に駅に来ています。旅程では6:59発なので、およそ1時間早いですが入場します。

指入っちゃった...

サンライズエクスプレスの時間になったのでホームに来てみました。動いているのを見たのは初めてです。

というところで末期色が入線してきたので乗車します。糸崎行きです。

ガッツリ寝ていました。おはようございます。備後赤坂ということで、気付いたら広島県に突入していました。

尾道。降りたいですが今回の趣旨とは外れるのでスルー。

いい感じに車内に日が入ってエモーショナルですね。ただし日差しに加えて暖房もあり、とても眠かったです。

柔らかな朝日に包まれて向島を望みます。尾道の向かいにあるから「向島」です。この島は、日本遺産「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」と日本遺産「“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶-」という2つの日本遺産に絡んでいます。関東人的には東京都墨田区の「むこうじま」が思い出されますが、こちらの尾道の島は「むかいしま」ですのでお間違えなきように。

そんなこんなで終点糸崎です。乗り継ぎましょう。

続いて乗車するのは227系です。こちらはかつて國鐵廣島と揶揄された*1広島地区に、2015年から投入された新型車両です。公式愛称は「RED WING」と広島らしい赤を取り入れた車両です。関東にもREDでWINGな駅があったような無かったような気がしますが、謎の頭痛がするので気にするのはやめておきます。

電車は次の三原から山間*2に分け入っていきます。呉線に乗ると海沿いを通って広島までたどり着くことができますので、引き続き海を見たい方はそちらへ。私は乗り潰しを選びましたので、このまま山陽本線を突き進みます。

少しゆっくり走っている印象はありましたが、急坂ですのでしょうがないです。

安芸中野を過ぎると平野に入っていきます。一瞬広島市から出て、海田町府中町を経由し、再び広島市に戻っていきます。

広島東洋カープの本拠地・マツダスタジアム

で、広島です。長い道のりでしたが楽しかったです。ここでいったん途中下車します。

周辺は再開発中で、工事が盛んに行われていました。さすが中国地方最大都市ですね。

広島は三角州の上に形成された都市です。あまりビルを林立させるには向いていないような気がしますが、たぶん日本の技術の賜物でここまで大都市になっています。知らんけど。ちなみに路面電車が残っているのはズバリ地形・地質的に地下鉄が作れないから。これも地域の実情に則ったまちづくりなんですね。

ところで、左手に心惹かれるロゴが見えますね...

きたああああああああ

広島たんです。もみじリボンにもみじ色の髪と広島らしい女の子です。関西4人娘は結構コテコテに訛っているのですが、広島たんは標準語多め。広島たんの方言ツイートはレアものとなっています。ちなみにさいがき調べではビッカメ娘の中で一番のナイスバディ中学生制服ですが、お淑やかで大人っぽい印象です。かわいい。新年までは少々ありますが、早めからお正月名刺を配布していたので頂いて帰ります。前日に八尾たんのクリスマス名刺をゲットしたばっかりですが、クリスマスと正月が1週間後に来る暦の方に問題があるので大丈夫です。

広島たんにご挨拶したら、再び山陽本線です。あとはひたすら電車を乗り継いで西進するだけです。

広島近郊でそこそこ利用者が多い宮内串戸駅。串戸地区の中心でかつ宮内地区にもほど近いこの駅は近年利用者がどんどん増加しているそうです。

宮島も行きたかったのですが、それもまた今度、ということで次行きましょう。

岩国では向かい側のホームの電車に乗り換え。着いたらすぐの発車でした。あっさり流しましたが広島県を抜けて山口県に入りました。ここから下関まで延々山口県です。広いなぁ...

ここでは無事に座れたのですが、またどんどん睡魔が優勢に...

おはようございます。柳井だか柳井港だかどっかです。とにかく眠くて、微睡みながら進んでいます。ここの記憶だけ断片的なのは多分寝ていたからです。

また海が近づきます。すごく穏やかですね。

そして市街地に入っていくとやがて下関に着いてしまいます。徳山とか新山口でそこそこ停車時間があった気がしますが、寝ているのか起きているのかわからない状態だったので覚えていません。目を覚ましたら小月だったんだもん...

ふとここでTwitterを見るとこんなツイートが。

は?

実はこの後小倉で博多からのソニック号に乗り継いで別府を目指しているところだったのですが、乗る予定の2本前のソニックが人身の当該になってしまうという不運。しかもただの人身ではなく跨線橋から人が飛び込んだためパンタグラフや架線ごと逝くという事態に。当日中の運転再開は絶望的でした*3。誰がなんと言おうともこれは大きな声で言えます。終わりました。しかも人身発生が13:00頃、これに気付いたのが15:00ちょっと前、運転再開見込が18:00頃でした。この日は別府のリゾート型ビジネスホテルでだらだらする予定だったのにこれではそんな時間がありません。困りました。いろいろ考えながら下関で電車を乗り継ぎます。

ここでJR西日本とはお別れです。鹿児島本線の事故もあって、今後の旅程以外にいろいろ考えてる余裕はなかったのが悔やまれます。一方電車は何事もなかったように*4小倉に入線。乗り場に来てみると...

撮影時刻が15:32になっていました。当該が運休しているのはしかたがないですが、案の定1本前もまだ来ていません。駅構内は新幹線やタクシー、バスへの振り替え輸送を案内する駅員さんの声が轟いています。日豊新幹線はないので、私が振り替えられる新幹線はないんですけどね。

ここで改札内で屯っていても特に何もないので駅前のコンビニでも行こうかと考えているとまさかのアナウンスが。

 

ソニック31号、あと5分ほどで入線いたします!ご利用のお客様は8番乗り場でお待ちください!」

 

は?

 

ソニック...お前...

 

そうです。JR九州が好きなものは皆さんご存知の通り特急です。せめて有料特急だけでもしっかりと走らせたい...!という熱い想いがあったのかはわかりませんが、乗りたかった1本前のソニックが、鹿児島本線に戻れなくなっていてどうしようもなくなっていたそこらへんのソニックの車両を、小倉で運転打ち切りで折り返させることでまさかの復活。全俺から称賛の声が上がりました。31号が復活したということは即ち33号も復活するということです。勝ち申した。危うく指定席券が紙ぺらになるところでしたが*5、何とか旅程通り別府にたどり着けそうです。本当に安心しました。

 

小倉行きのソニックが入線。折り返しソニック33号になります。大体40分遅れで入線してきました。ここから発車準備等々あり、50分弱遅れて小倉を発車。本日最後の鉄道区間です。ゆっくり楽しみます。

最初の停車駅は行橋です。「いくはし」ではなく「ゆくはし」です。何か面白い由来があるかと思って探してみましたが、「行」事と大「橋」の合成地名でした。初めて九州の町並みを見ているので、なんとなく柳ヶ浦や宇島の方が大きい都市なのかな~と思っていましたが、さすが北九州市ベッドタウンです。思いのほか大きい町でした。あとで調べたら人口7万人もいるらしいですね。てっきり5万人を切っているものだと思っていました。

中津です。行橋市の人口が7万人を超えているらしいとか言っていましたが、中津市大分県下3番目の人口を擁するまちで、8万人を超える人々が暮らしています。福沢諭吉*6前野良沢*7の出身地でもあります。他にも日本三大奇勝の耶馬渓中津市であり、訪れる価値は大きいと思います。

そのまま柳ヶ浦や宇佐、杵築といった駅を通過しながら、国東半島の付け根を貫きます。山間部が後退すると、周防灘の海域から伊予灘の海域を臨む形になります。日出のあたりからは別府湾を望むことができるようになり、市街地に突っ込むといよいよ別府です。

大分県第二の都市にして、温泉県おおいたのその中心をなす別府市です。

別府は古くから温泉地として有名でした*8が、ここまで繫栄したのは、松方正義*9別府港を築港してからのこと。はじめに別府駅を出たときは、「え?これが温泉街?」と思いました。それもそのはず、別府市の人口は11万人オーバー。それだけでもすごいですが、さらに衝撃的なのは、別府市大分県内に2か所ある「平成の大合併でどこも編入しなかったしどことも合併しなかった市」の1つなんです*10。やっぱ都市の持つ魅力、別府でいうならば温泉に惹かれてたくさんの人が来るのでしょうね。

なんだかんだ30分ほど遅延しましたが無事に宿に着きました。夕飯をちゃちゃっと済ませて、温泉を堪能しましょう。

別府温泉は、周辺8つの温泉地を総称したもので、現在「別府温泉」と呼ばれているのは、歴史的には「北浜温泉」と呼ばれていたところです。今回の宿も北浜温泉に位置しています。別府の市街地にも近く、というか市街地の中にあります。いろいろな泉質でいろいろな効能を持っているので、ぜひ自分に合った温泉を探してください。夜には市街地をネオンが彩ります。いい意味で古めかしい感じで本当にきれいでした。また行きたいです。

温泉から上がったらオタクとちょっと喋ってそのまま寝ました。翌日はそこまで早かったわけではないですが、岡山でろくすっぽ眠れなかったので。

さて、旅行もついに折り返し。しっかり疲れを落としてしまいましょう。

 

 

それでは1月も残り1週間ほどとなりました。最強寒波到来につき、皆様どうかご自愛くださいませ。

*1:113系などの國鐵型電車が最前線で活躍していた上に、駅設備や車両をガムテープで補強してまで使い古していた。

*2:通称セノハチと呼ばれる区間もここにあります。EF67が補器について山道を上がっていく姿が特徴的でした。

*3:福間から門司港は完全ストップし、福間から博多、鳥栖方面まで大打撃。しかもよりによってソニックがやらかしたせいで日豊本線も大幅なダイヤ乱れに見舞われることに。おまけにこの日の夜に大野城でも人身事故がありました。

*4:大いに何事あった。

*5:なお北海道で航空券を紙ぺらにしている。

*6:正確には大坂にあった中津藩の蔵屋敷のうまれ。

*7:杉田玄白と一緒に解体新書を書いた人

*8:平安時代から湯治場とされていたところもある

*9:第4・6代の内閣総理大臣かつ初・3・5・8代大蔵大臣。日銀の設立者や日本における金本位制の確立者としておなじみ。

*10:もう1つは津久見市津久見大分県の市で最も人口が少ない。