天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

課題レポートより頑張れている気がします。

幾千幾万幾億の青春は往く ~2022九州1~

こんにちは。最近タイトルが思いつかないのでいろいろなものからパクりだしたさいがきです。前回のブログで「おでかけしていたから年内に記事を出せなかった」とかほざいた気がします。今回はそのおでかけを書きます。いろいろはじめてづくしの旅行でしたのでまたこれもゆっくり書いていきたいなと思います。

 

ということで早速本編。乗車券をそろえました。発券場所がそれぞれバラバラで気持ち悪いですね。一応すべての駅に共通点があるのですが、まあそれは後々*1

発券駅は...

 

池西たんと大宮たんの名刺をいただいてからいよいよ当日です。

クリスマス?HAHAHA!!んなもんねえよ。

 

日進駅からスタート!

当日は8時手前の川越線でスタート。結構遅いスタートですが、まあちゃんと旅程が出来上がっている(はず)なので問題ありません。それでは本日もご安全に!ハプニングなく1日目を乗り切りましょう!

旅行開始15分でハプニング発生。

やられた。大宮駅の駅員さん、私出札だからスタンプいらないんです。

大慌てで訂正してくださいましたが、開幕早々予期せぬハプニング発生。後々改札口で説明するのがめんどくさいくらいで旅程に影響はないのでこのまま進みましょう。改札に入り直して次に乗るのがこちら。

青春18きっぷとは...

やまびこ204号です。土日がクリスマスに蝕まれてしまったため、今回のおでかけは平日に決行しました。仕事納め前だし、おそらく東京方面行の在来線は混雑しており、大荷物の私は乗り切れないし乗れたとしても迷惑だろうという推論から、新幹線指定席を使います。お金の無駄だね。

乗車券が三島までになっているのでこの後も課金が続きます。

大宮以南の新幹線は基本的に埼玉県民は使わない*2ので楽しいですね。私は以前から何度か「そのままついでに東京まで乗っちゃえ」ということはやっていましたので、「大宮ー東京のみ新幹線に乗る」というのは初めてです*3。空気が澄んで晴れが多い関東地方の冬はこのように車窓から富士山がよく見えます。この後もっと近くまで行くのでワクワクが1つ増えました。新幹線に乗っているのでちょっと特別感がありますが、隣を走る埼京線からでも似たような景色を見ることができます。

 

列車は定刻で東京駅に到着。続いて東海道線の特急「踊り子3号」に乗ります。

修善寺行きの付属編成に乗ります。

JREポイント欲しさに三島までチケットレスで指定席をとっちゃいました。踊り子は185系時代に熱海から乗ったことがあるのですが、それがもう高校入る前の話なので、5年くらい経つことになります。我孫子始発の臨時も消えて185系も消えて湘南ライナーが特急になってと東海道線の特急はちょうど転換点を迎えたみたいですね。これからもビジネス・リゾートの二足の草鞋を履いて頑張ってほしいです。

相模川です。京都旅行の時にだらだら語った記憶があります。頼朝の馬が暴れて落ちた伝承から「馬入川」という別名もあります。

煌々と照る太陽は東海道線の車窓にぴったりです。さすがにここまでではちょっと眩しかったですけど。

相模湾も徐々に後ろへ下がり始めると列車はまもなく静岡県の県境に近付きます。次の熱海では伊豆急下田行きと修善寺行きに分かれます。私は後ろ寄りの修善寺編成に乗車中なので、発車のシーンでもと思い見に行きました。

youtu.be

 

ここからはJR東海区間に突入。丹那をぶち抜く、歴史のある東海道本線でも新しい区間です。トンネルで何も見えないのは仕方がありませんが、直線だからか結構スピードが出ていたと思います。知らんけど。

三島でお見送り。

伊豆急下田行きは伊東から、修善寺行きは三島からそれぞれ私鉄の路線に入っていきます。ここで再び18きっぷの出番。しばらく課金はしないので長い静岡区間を頑張って超えていきます。私はあまり長い時間座っていると腰が痛くなるので、基本的に電車内は立っているつもりでしたので適当に最後尾の乗車位置で待ちます。

私はあんま気にしていなかったのですが、元セントラルライナー*4の車両が来ました。中央線から撤退したらしいという風の噂は知っていましたが、313系の8000番台はもともとあまり本数が多い訳では無いので、ここで当たれるのはラッキーです。

 

座る気はないとか言いましたが、こいつがきてしまっては座りたくなってきました。しかし、熱海始発の列車だったためか、座席は満席でした。一瞬期待しましたが当初の心づもりのように立って乗ります。

うち出でてみればしろたへの

ほんっとに富士山って綺麗ですね。雪の被り方まで均整で美しいです。前に北海道駒ヶ岳を車窓から眺めたときはいつぞやのプリニー式噴火で山体崩壊を起こしていた北海道駒ヶ岳の姿を見てありますので、同じ成層火山とは思えません*5

気付いたら静岡市でした。清水です。

そのまま静岡に到着。静岡からは私の乗っているセントラルライナー車は切り離しなのですが、私はどっちみちあとからくる浜松行きに乗るので関係ありません*6。静岡駅ではこっこを買いました。おいしいおいしいとはよく聞くので楽しみです。

ところで静岡駅には渋谷駅の工事のポスターが貼ってありました。

需要が限定的

まあ帰省とかがぶつかる感じでしょうかね。まさか静岡で見るとは思っていませんでした。

うかうかしていたら危うく浜松行きを逃しかけました*7。危なかった...

大井川。昔は人を肩に乗せて渡っていたらしいですね。
とは書いたけど安倍川だったかもしれない。いや大井川であってるはず。

 

ピカピカ新駅の御厨駅です。私の記憶が正しければJR東海で一番新しい駅のはずです。

やっとこさ到着。

琴弾く風の浜松です。ヤマハやカワイ、ローランドや鈴木楽器製作所といった多数の楽器メーカーが立地する「楽器の街」して知られ、「楽都」ともいわれる都市かつ、浜名湖の養殖ウナギも有名なまちです*8

まずはこの旅1人目のビッカメ娘の「はまたん」こと「浜松たん」に会いに行きます。青髪垂れ目のおっとり系のビッカメ娘で、パネルからも分かる通り、おやつツイートが定番化しています。かつてはおんな城主バージョンのパネルもありましたが、現在は修行の旅(本人談)に出ています。

浜松でも電車を乗り継ぎ、遠江から三河を目指してさらに西進します。

浜名湖です。うまいこと見えませんね。

愛知県まで来ました。もうひと頑張り!

ここからは名古屋の近郊区間に入っていきます。今まで3-6両編成の電車が続いていましたが、ここから電車は8両編成になります。さらに久しぶりの通過駅がある*9列車に乗ります。新快速の大垣行きです。豊橋を出るといきなり蒲郡まですっ飛ばすのが本当に気持ちいいです。ちなみに「新快速」は東海と西日本のJR2社で運行されていますが、表定速度が速いのは東海の新快速らしいです。私は両方乗ったことが無かったのでなんとなく西日本の方が速いイメージがありましたが、意外とそうでもないようです*10

さすがにちょっと疲れてきたので座りました。

あっという間に名古屋です。在来線で来るのは初めてです。今回は名古屋にも用事がありますが、いったん宿をとってある岐阜を目指してもう少し新快速に乗車します。

木曽川を渡ります。

いよいよ岐阜県です。名鉄との棲み分けかわかりませんが名古屋から先の東海道線は想像より駅間が長くてびっくりしました*11

名古屋から30分、岐阜に着きました。宿に荷物を置いてから名古屋に引き返します。

前々日まで名古屋や岐阜は大雪に見舞われ、交通機関がマヒしていた。

この雪が私の今シーズン初めて見た雪になります。クリスマス寒波の影響で大雪が見込まれ、この旅行も危ぶまれていましたが、無事に実行できてよかったです。

なんとなくですけど寒冷地っぽくなっていますね。きれいに保たれていて地元からも親しまれているようです。

 

通りを進んでいくとホテルに着きました。チェックインを済ませてウェルカムドリンクでドリップコーヒーのパックを頂きました。コーヒーを飲んでまったりしている暇はないので、そそくさと荷物を置いて退散。18きっぱーのいいところって来た道を戻れるところだと思うんですよね。普通の乗車券だと買い足さなきゃいけないじゃないですか。そう考えると楽しみが増えるなーと思います。

 

ハイブリッド気動車のHC85系。車両には「キハ」ではなく「クモハ」と書かれています。

次の改正で「ひだ」から従来のキハ85系は定期運用離脱になるらしいですが、今回の旅行でキハ85系を見ることは出来ませんでした*12

時期的にも日が落ちると一気に冷えるのでさっさと名古屋に繰り出しましょう。

 

向こうは全区間普通列車で来たらしい。

現在中央本線千種駅を目指して移動中です。ふとオタクと通話しながら名古屋駅に突入すると、Discordのサーバーでも仲のいい八川さんの乗車している電車が入線してきました。押しかけようかとも思いましたが、千種で野球界隈で仲のいいしゅうまいさんを待たせているので今回は見送りました*13しゅうまいさん中京圏在住とはいえ千種住みではないのにわざわざ来てくれているので、関東で会えるオタクにわざわざ名古屋で会う気は微塵も出ませんでしたね。

1時間ほどしゅうまいさんとお話をして解散。帰り際に名古屋のビックカメラを訪問します。

なーごや。

適当に来たらゲートタワーの方に出たので、まずは「なごやげーとたん」。

しゃちほこの髪飾りが付いています。金髪ドリルとルーズソックスがちょっぴりギャルっぽいなかにも大人っぽい雰囲気がありますね*14

キーズカフェエプロン姿も。

という訳で駅を挟んで反対側の「なごやたん」のお店に行きます。

「なごやたん」はえびふりゃーエビフライを意識した髪型になっています。ゲートたんと同じくギャルっぽい装いですが、少し幼気な感じでかわいいですね*15

中京圏のビッカメ娘は全部で3人。これで全員と会えたということになります。

気付けば外も真っ暗になり、お腹もすいてきたので、モバイルオーダーで名鉄岐阜駅前のマクドナルド*16グラコロを注文し、19時台最後の快速大垣行きで岐阜に引き返しました。風呂、夕飯、課題をさっさと片付けて寝ました。やっぱ思いのほか疲れますね。これ以上ハードな移動をするオタクってすげえになりました。

 

ということで1日目が終了。

2000文字のレポートは書けないくせに5000文字のブログは書けてしまうのは何らかのバグか人間としての欠陥なのでしょうか。とりあえず課題が本当に終わらないので次回は未定です。それではまた次回会いましょう。

*1:勘の鋭いオタクはたぶん気付いているでしょうけど。

*2:県北の一部の通勤客かこういう旅行の場合のみ使う

*3:物心つくまえに親と一緒にやったことあるらしいけどノーカンという方針で。

*4:2013年改正で消えた中央本線名古屋~中津川で運行していた快速列車。ホームライナーと同じように乗車には310円の整理券が必要だった。

*5:北海道駒ヶ岳をディスりたいわけではない。

*6:今まで乗っていた電車は島田止まり。大体の電車が興津からの浜松行きに乗り換えることになる。

*7:北海道では飛行機を逃しただろとか言わないこと。

*8:なんか「音楽」と「ウナギ」から連想されるキャラクターを数人知っている気がします。

*9:隣の西小坂井は踊り子で通過した函南以来の通過駅。

*10:からと言って西日本の新快速が遅い訳ではありませんけどね。

*11:特に木曽川~岐阜は8kmくらいある。

*12:大阪ひだで見た気がするけど写真が無い。

*13:実は出発前日に、渋谷から池袋西口ビックカメラに行く私と、なんかの放送を録りに行く八川さんが新宿駅で奇跡の邂逅を遂げている。

*14:ビッカメ娘には公式の年齢設定は存在しないのですが、げーとたんは中学生制服を着用しています。

*15:ここまでビッカメ娘が3人登場しましたが、高校生制服は「はまたん」のみ。「なごやたん」も中学生制服になっています。違いはスカートなのですが、その話は「なんばたん」及び「あべのたん」の時にしようと思います。

*16:実際ホテルも名鉄岐阜駅の方が近い。

飛べないさいがきはただのさいがきだ~2022北海道4〜

さいがきです。さっさと帰宅編も書き上げてしまおうと思います。と言っても帰るだけなのでネタがありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝 坊 か ま し ま し た 。

あぁ...終わった...10:00手前の飛行機を予約していたのに起きたら9:00。最悪です。そのままいろいろ考えていたらあっという間にホテルのチェックアウトが迫ってきたので荷物をまとめて退散。あぁ...人生最大のピンチ...とりあえず札幌駅へ。

空いている飛行機これだけ

茨城空港ってどうやって帰ればいいのかわかりません。たぶんバスでどっかなんですけど調べるのもめんどくさいです。

じゃあどうする?

なんのことはありません。室蘭線経由で帰ります。2時間後の北斗号に乗ろうと思い、札幌市内から大宮駅までの乗車券と北斗の自由席、はやぶさの指定席をクレジットカードで錬成して時間を潰します。

さすが180万人都市。

なんかもう半ば放心状態で札幌市内をウロウロしています。

当時のDiscord

およそ3か月前にフォロワー(便宜上Hと呼称)が夜行バスに乗り遅れるという偉業*1を成し遂げていまして、フォロワー(便宜上Yと呼称)のツイキャスでゲラゲラ笑っていたのですが、これ完全に明日は我が身でした。試される大地怖すぎ。私はもう一周回って笑うしかできなかったのですが、HさんやYさんは笑えん状態。危うく北の大地に骨を埋める結果になりそうだったのでまあ無理もないですね。ちなみにその後誰もネタにしてくれませんでした。飛行機逃して帰宅が危ぶまれるのはさすがに触れにくいですかね...()

 

北海道大学(でっかいどうでかいがく)

営業前の居酒屋のテイクアウトのザンギが売り切れているので落胆し、9月末で札幌駅から撤退するらしいカフェでアイスコーヒーをキメて、駅弁を買ってホームに降ります。自由席なので早めに座席を確保したいしね。

さて、そこにいたのは...

お前まさか...

281きたああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

来てくれてありがとう

 

ということでニセコ号に乗っているときに長万部で「あいつも引退かー」と眺めていたキハ281系です。まさか乗れるとは*2思っていませんでした。

そういえば北海道らしいものを食べていなかった。

記録程度に写真を撮って車内で鮭飯を頬張ります。美味しいけど今はそれ以上に本来払わずに済んでいたはずの4万円が苦しいです。

くそが。

ちなみにしっかりフラグを立てていました。なんて日だ。

千歳線は前日に乗って爆睡していましたのでちょっと見てみようかと思いましたが、日ハムの新球場*3以外特にめぼしいものもなかったので割愛。室蘭線に入っても天気が悪くてなんか写真がどれもイマイチなので割愛します。

そんなこんなで長万部に到着。何も見るものが無いな~、と思っていたその時でした。

なんか見覚えのあるやつがいるな...
あ、2日前に乗ったニセコ号だ!

まさかの長万部ニセコ号(とまんべくん)に再会。

2日前に長万部で見送ったやつと同じ列車だったんですね。それどころじゃなくて気付いていませんでした。

FA戦略とか言っていたら西武ファンにちょっとだけ怒られた。

ここからはニセコ号ですでに見た景色が流れます。ちなみにまた噴火湾と逆側の座席に座ったので海が見えませんw

 

サクっと帰りましょう。

44号で帰ります。停車駅が少ないのでいいですね*4

新幹線の車内では音楽を聴いたり、大学のレポートを書いたりTwitterを眺めたりしていました。

おみやげ

大宮駅で親と合流。めっちゃ謝りました。最悪の締めくくりでしたね。

 

という訳で北海道遠征でした。敗因としては前日徹夜したのが悪かったのかと思います。皆さん旅行中でも睡眠はしっかりとりましょう。

 

次回はたぶん2022年の振り返りをする気がします。レポートが立て込んでいるので多少時間は空くと思いますが(保険)、頑張ります。それでは。

*1:いうて向こうは3000円ちょいだし、出発できなかっただけだが、こっちはセールで買った払い戻し不可の10000円の航空券に加えてここから帰宅するだけのお金が必然的に必要なので向こうより経済的ダメージが大きい

*2:キハ281より飛行機に乗りたかった。

*3:来シーズンから使用開始予定。

*4:行きの新幹線は大宮以降仙台 盛岡 二戸 八戸 七戸十和田 新青森 奥津軽いまべつ 木古内 新函館北斗の順に停車。

末端路線の駅の色、盛者必衰の理をあらはす ~2022北海道3〜

こんにちは。さいがきです。年明ける前に新作を出すといいました。しっかり有言不実行でした。お出かけしていたので許してください。そのうち今回のおでかけも記事にしますから...

さて、学割乗車券の区間も2日目ながらあとわずかとなりました。いよいよ乗車券上の最終経路・宗谷本線へと突入します。

 

いい感じに早く起きてしまった

学割乗車券の区間もほとんど終わったので、お昼前には青春18きっぷに移行するなぁとか思いつつ、ルートインから行動開始。駅前のコンビニでパンを買い、出発時刻まで駅の待合室でかじることにしました。

地元以外の路線の始発列車ってどきどきしますよね

この発車標の一番上、6:03発の稚内行きに乗車します。結構同じ車両にも人がいたのですが、たぶんみんな稚内まで乗りとおす18きっぱーだと思います。

特別[要出典]なサボ

定刻で旭川駅を発車。だらだらと加速し、順調に駅に止まっていきます。朝の時点ではそこそこ薄雲が優勢な天気でしたが、無事にいい感じの晴れになりました。

肩こりや腰痛が治りそう

「比布」と書いて「ぴっぷ」町*1です。破裂音促音破裂音は聞きなれないし*2発音しにくいですね。唇の運動量も文字数と釣り合っていません。

そんな比布町ですが、今や北の大地からの美味しいお米として名を馳せる「ゆめぴりか」の発祥の地*3。他にもイチゴが盛んに栽培されるなど、農業で栄えています。

比布を出発。このさきから峠に入ります。

駅名しりとりでの必殺の切り札である蘭留駅を発車し、ディーゼルエンジンが唸りをあげて曲がりくねった坂道を登り始めるとそこが塩狩峠。その名の通り天塩国石狩国の境目にある峠です。現在では上川郡比布町と上川郡和寒町の境になっています*4

 

塩狩駅。実は桜の名所。

塩狩峠三浦綾子の小説「塩狩峠」の舞台でもあり、またそのモデルとなった痛ましい鉄道事故が起こった地でもあります*5。今は桜の名所として知られ、主に5月になると、まるで殉死した鉄道員を弔うかのように百花繚乱の装いを見せます。ぱっと咲いてはらはらと散るこの潔さが桜と死者を結び付けたと柳田國男はいいます*6。もしかしたらここの千本桜*7もそういった意味を含んでいたりいなかったりするのでしょうか。

 

宗谷本線では数少ない特急停車駅


塩狩の次は和寒。宗谷本線でも超少数派の特急停車駅です。比布は通過で和寒に停車するのはおそらく峠を越えた先にあるからでしょうね。

列車は剣淵町唯一の駅となった剣淵に到着。宗谷本線の駅もどんどん廃止されているので、駅巡りをする人はお早めに*8

旭川以来の○○市に入ります。

列車は士別に到着。「シ、ペッ(大なる川)」というアイヌ語由来の言葉で、天塩川と剣淵川が合流して水量が増す地点にあります。

 

意外と大きなまちの多寄

続いて多寄。士別町と合併する以前は多寄村として存在していた名残か、町としての機能は揃っているみたいです。

一部普通列車は通過の瑞穂駅

そして瑞穂駅。乗車中の列車は北永山を通過したり、ほかにも瑞穂駅を通過したりする列車が存在しています。一部普通列車通過駅は身近にはないので新鮮でした。

風連です。いよいよ名寄市に入りました。ちなみに多寄も風連ももともと多寄村だったのですが、いろいろめんどくさい歴史を経て今は多寄は士別市、風連は名寄市に位置しています。

最近駅名が変わった名寄高校駅。

市街地も近づき名寄高校駅です。東風連駅として開業しましたが、2022年改正で稚内方に1.5km移設の上駅名改称という東風連駅を廃止して新しく名寄高校駅を建てたと言うほうが適切な歴史を持ちます。駅設備は名寄市の財産となっていて、地元主体でこのプロジェクトが動いていたことが分かります。

 

そしていよいよ列車は名寄に到着します。また後で戻ってくるので写真はその時に張りたいと思います。

名寄では後ろ寄りの車両が切り離され、2両編成から1両単行に変わります。解結作業後に運転士に「次で降りるのだが、乗車券を持ち帰らせてほしい」と伝えると、「そのまま持って降りてもらって大丈夫」とのことだったので、安心して乗車券を持ち帰ることができました*9

ということで名寄駅を出発。いよいよ次は日進駅です。

日進駅周辺には公園施設が点在しており、ユースホステルやゲストハウスも立地しています。

きたあああああああああ!!!!!!!!!!!

現在は利用者減少のため、名寄市の管理に移行されてしまいました。即ち廃止秒読みの段階に来ています*10。日進駅に限らず、宗谷本線は沿線人口の減少や自動車の普及*11、高速道路や高速バスの台頭でいつ廃線となってもおかしくない状況に立たされています*12。そんな現実もある中この乗車券を発券し、利用できたのは貴重な経験でした。

駅ノート書いてきました。

古いチラシが残されています。管理の行き届いていない駅ではないように見えますが...

初乗りが250円。川越線の方の日進駅は150円。

滞在時間は1時間ほどでしたが、のんびりとした開放的な駅でした。季節柄近くではライダーの方々が休憩スポットとして利用していたのも印象的です。

それでは先ほど乗っていた列車が美深で交換したであろう名寄行きで名寄に戻ります。

ただいま

かつては名寄本線深名線が分岐していた交通の要衝も今となっては宗谷本線の寂しい途中駅です。これが時代を感じさせます。

たまたま来ていた団体列車「スターライトるもい」

構内は広々としているのがまた当時の面影をうかがえて寂しくなります*13

駅は意外とレトロな印象。

スターライトるもいが発車すると駅はしんと静まり返ります。どこまでも空しい印象です。

名寄駅舎。近年改装したらしい。

外に出ました。(そういえば日進駅から18きっぷです。)赤い屋根のかわいらしい駅舎ですね。宗谷本線屈指の主要駅としての矜持を感じます。

 

さて、普通列車が少ないので、サロベツ号で引き返します。18きっぷのもとが取れるか少々不安ですが*14、これの前に所用で甲府に行っているのでたぶん大丈夫です。

旭川に戻りましょう。

はまなす編成です。

指定席をとっておいたので座れました。しかしここで猛烈な睡魔が...

 

.........

 

「まもなく、終着、旭川です。」

 

あっぶねー。

 

旭川まで爆睡していました。逆によく起きられたな俺。

山明号に乗ります。

確か滝川行きだったと思います。

深川で降りますがボックスシートに座ります。

ここから深川に出て留萌線に行こうと思います。が、函館線がなんか知らないうちに遅れているので留萌まで写真はありません。

 

真っ昼間なので夕日はありません。

増毛までは廃止されましたが*15、なんとか来れてよかったです。18きっぱーの大きなお友達もいっぱい来ていて、そこそこ混んでいました。

時間が無いのでサクっと帰ります。

深川に戻ったら、いい感じのタイミングで特急と連絡しているので乗り換え。電車特急好きすぎ。この旅2回目のライラックです。

 

岩見沢までも普通列車がアホみたいに少ない。

岩見沢空知総合振興局最大の都市で、札幌のベッドタウンでもある。

岩見沢から先は札幌までそこそこの本数の普通列車が出ているのですが、まあ今回はスルー。お昼にセイコーマートのパンを調達*16して、駅前の広場で食らいます。ここは炭鉱*17と港*18を結ぶ交通の結節点であり、鉄道のまちとしても栄えました。また、「岩見沢」の地名は北海道では超レアなイヌ語との関連がない地名*19です。他にも探してみると面白いかもしれません。

整った街並み。少し洋風な感じもします。

先ほど岩見沢は「炭鉱と港を結ぶ交通の結節点」とご紹介しましたように、ここからは室蘭や苫小牧といった大きな港を沿線に持つ室蘭本線に乗車します。かつては石炭輸送で大賑わいしたこの路線もいまや存在感を失いつつあります*20。一部区間が複線化されていたり、駅構内がものすごく広くとられている駅があったりと、こちらもかつての面影を残す路線です。

ちなみに沿線はずっとこんな感じ。

貨物列車はたぶん今もう走っていなかった気がします。数時間に1本コトコト気動車が走るだけの路線です。

窓の汚れっぷりがお金のなさを如実に伝えています...沿線は畑が多く、砂埃がひどいのは仕方がないことだとは思いますがちゃんと洗ってあげて...

というところで終点の苫小牧です。それではここから本日のお宿、札幌のアパホテルに行きましょう。

千歳線も寝ていました。確か起きたら新札幌とかだったと思います。

札幌からは地下鉄で豊水すすきの駅で下車。ここの駅前の宿で一晩明かします。

チェックインして荷物を置いたら夕飯の調達とその他もろもろをこなしてしまいましょう。

ようやく会えました!

まずは札幌駅前に戻ってさっぽろたんのパネル4枚を撮影します。なかなかさっぽろたんには会えないので、会えてよかったです*21。そのあとは...と考えましたが、特にやることもなく、口内炎が痛すぎてカレーもラーメンも食べる気にならず、スマホの充電もカツカツだったのでローソンでサーモン握りを買ってそのまま食べてシャワー浴びて寝ました。

 

にしても冷房が寒かったのでなかなか寝付けませんでした。道民の体はどうなっているんだ...

 

というところで2日目の終了です。年明け前に間に合わなかったのは申し訳ないですが、また今年も1年バカやっていくのでよろしくお願いします。

 

それでは次回もよろしくお願いします。

*1:上川郡比布町。「ピ」はアイヌ語で「石」を指す。

*2:日本の自治体のうち、パ行の音で始まるのは比布町のみ。

*3:ふるさと納税するとわんさかもらえる。

*4:上川郡は天塩・石狩・十勝の3つの国に存在していた。それぞれ天塩川上流、石狩川上流、十勝川上流から命名されており、昔は1つの郡だったとかではない。

*5:調べるなり本を買うなりしてください。

*6:梶井基次郎の「桜の木の下には」なんかは代表例。

*7:4000本ほどあるらしい。

*8:剣淵でいえば、2021年の改正で両隣の東六線と北剣淵が廃止された。

*9:ワンマン列車で無人駅で下車する場合は、乗車券を運賃箱や駅備え付けの回収箱に入れるのが普通。というかそもそもどこの駅とか関係なしにきっぷは本来持ち帰るものではない。

*10:個人的には5年持たないと思っている。

*11:道北地域は漁業で一財産築いた人が多い。

*12:釧網本線石北本線も然り。

*13:平成初期は貨物の発着もあった。

*14:ここまで日進~大宮、新函館~函館、日進~名寄しか使っていない。

*15:なんなら石狩沼田から留萌も次の改正で消えるらしい

*16:ちくわパンがあったので非常にうれしい

*17:砂川や歌志内

*18:小樽や室蘭

*19:休泊所があり、開拓者が湯浴みをして疲れを癒したため、「浴沢(ゆあみざわ)」と呼ばれたのが転訛したというのが通説

*20:長万部~苫小牧は特急街道として健在ですが。

*21:この1か月半後にイベントで所沢に来ていたのは内緒

磊磊落落山線突破 ~2022北海道2~

おはようございます。クリスマスですね。さいがきです。

私のクリスマスは学畜とバ畜に溶けていったので何もありません。ファミチキでも買って食べましょうかね。

さて、今回は北海道1日目を書き上げてしまおうかと思います。と言っても課金課金で終わるのであんまり見ごたえのある記事にはならないでしょうが...

 

というところで函館出発からスタートです。

 

 

乗車~

最初の停車駅は五稜郭、続いて新函館北斗に停車します。ここら辺は行きと変わらないですね。快速の方のはこだてライナーや特急北斗も同様の停車駅です。

新函館北斗からは新幹線からの乗り換え客が多かったです。いい感じにはやぶさ*1と接続しているので多いんでしょうね。

大沼。見事に反対側の座席だったので撃沈。

ちょっとばかし天気が悪いですが大沼と北海道駒ヶ岳*2です。北海道駒ヶ岳は富士山と同じ成層火山ですが、雪解け水によるガリ侵食*3や1640年の大規模なプリニー式噴火による山体崩壊*4のおかげで少々歪な形になっています。ちなみにニセコ号は新函館北斗の次は森なので大沼公園方面の観光客とは棲み分けられています。

という訳で次は森です。ここから線路は海の近くに移り、森の次の停車駅である長万部までは内浦湾*5の沿岸を走ります。内浦湾には季節によって親潮*6の海水や津軽暖流*7の海水が流れ込んでくるので海産資源に恵まれています。沿線は小さな漁師町が点在していて、穏やかな雰囲気でした。

まあ反対側なので海はよく見えないんですけどね。

結構軽やかに走っているような気もしましたが、意外としんどそうに八雲町を通過し、長万部町に入ります。

室蘭本線と分岐する交通の要衝・長万部駅に着きました。

ここでは停車時間があり、長万部町の非公認キャラクター「まんべくん*8が遊びに来てくれました。

なんだかコミケみたいだね

空の青、まんべくんの赤、ノースレインボーエクスプレスの白の共演が映えますね。

改札は出ませんでしたが、構内で写真を撮りまくっていたら、反対側から特急「北斗」号がやってきました。車両は...

 

きたああああああああああああああああ!!!!!!!!

こいつはノースレインボーエクスプレスよりも早く離脱。

引退が発表されていたキハ281系です。引退まで1か月切っていたし、ニセコの指定席を確保して以降は北斗なんか見てもなかったので、まさかこの運用が残っているとは思いませんでした。とりあえず手を振っておきます。

 

して、車内に戻るとトラブル発生。デッキと車内を仕切るドアが開きません。

なんか車掌さんがガタガタやって何とか動かしていました。引退間際だからってそんなパワープレイしなくても...

ま、まあ細かい荷物は荷物棚においてきたので、ドアが開かなかったら詰んでいましたね。

 

ギリ定刻で発車して次の停車駅は黒松内。山線に分け入っていきます。この一帯は圏外で突き進むので、車窓を楽しむしかありません。が、周りはずっと山々山の木木木なのでちょっと退屈。隣の人も全然知らん人だしおまけに缶チューハイで酔いつぶれてるしなんかなぁって感じでした。

 

黒松内の次は昆布です。出汁のとれそうな駅名*9ですね。

グルタミン酸が効いてそう。

昆布の次はこの列車の列車名でもあるニセコに止まります。ここでも写真撮影タイムがありました。

JRに3つしかないカタカナ駅名。残りはオレンジタウンとマキノ。

ニセコアンヌプリとからめて

スキーで名高いニセコ町は、漢字圏では「深雪谷」と表記されることもあるのだとか。

道内有数の豪雪地帯で、スキーリゾートのメッカらしい当て字ですね。

ニセコからは地元の方が車内で特産品を販売してくださるので、メロンゼリーとトマトジュースを購入。都合でトマトジュースは別のブランドのものらしいですが、甘くておいしかったです。すっごい濃厚でなかなか瓶から中身が出てこなかったほどでした。

北海道は涼しいところを好むトマトの栽培に適しているようで、生産量は国内2位なんだとか。

メロンは比較的暖かい地域を好むそうですが、広大な土地を利用したハウス栽培が行われています。有名どころでは夕張や富良野でしょうか。今回のメロンゼリーは共和町の雷電メロンのゼリーです*10。バカ舌なのでほかのブランドとの違いをうまく表現できませんが、美味しかったです(薄い感想)。

 

さて、列車はここからさらに時間をかけて倶知安町に入ります。倶知安町羊蹄山を抱える後志総合振興局所在地で、北海道新幹線延伸時には駅が設けられる予定になっています。「くっちゃん」という地名の由来は不明ですが、倶知安町からは「クッサンニ」からの派生と説明されています。

倶知安を出ると、余市、小樽、手稲、札幌の順に止まっていくのですが、ここから札幌まで3時間半ちょっとかかるんですねこれが。あたりも暗くなり、どんどん写真を撮っても何を撮っているのか分からなくなってきました。

余市ウイスキーの名産地です。昔朝ドラ*11でもやっていましたね。ここはお酒が飲めるようになってから*12再訪予定なのでスルー。次は小樽です。運河とガラスのまちですが、特に停車時間もないしおまけにガチ真っ暗です。なんか駅だけちょっと明るかったけど他はさっぱり。ここからは日本海側に出る*13ので本当に何も見えません。暗い海に濃昼とかの計画すらされなかった方の留萌本線沿線集落のほのかな明かりが見えるだけです。銭函張碓?見えない見えないw

 

手稲はもう住宅地なので写真映えしません。そして忘れていましたが、小樽から電化区間なので、函館以来久々に電車を見ました。謎に感動。

上野駅で見たようなやつ。これすき。


定刻で札幌到着。いや~長かった...ここで宿泊...

 

なんてことをやると翌日痛い目を見るので、20:00発のライラック旭川まで頑張ります。

札幌はこれの翌日に泊まる予定なので今は先を急ぎます。

指定席です。海峡線特急時代に乗ってみたかったですね。

暗くてやることが無いです。前半の饒舌っぷりがウソみたいですね。まあ写真撮っていないから情景を鮮明に思い出せないだけ(致命傷)なので大丈夫です。あとこの時間は野球を追っかけていました。確か近本がホームランを打った気がします*14

美唄。20:30を回り、もう真っ暗です。

石狩川の旧河道が見える見える...

石狩川に沿って電車は進みます。電車特急速すぎ。やっぱ大正義電力。

ふと地図を見ると、たいていの場合川で区切られているはずの市境が変な位置で区切られていますね。これはおそらく石狩川の治水の過程で川の流れを変えたからだと思われます*15石狩川って確か日本の川の中でもトップクラスの回数の治水工事をしていたはずです。沿岸の三日月湖はもともと本流だったっていう話も聞きますし、たぶん流路が変わっても市境をそのまま使っているのでしょうね。

つ、ついた...

な~んてことを考えながら砂川、滝川*16、深川の順に止まった後、電車はトンネルに突入。神居古潭の脇を通り、旭川に到着です。

距離にして大体1300kmを移動しました。

旭川市は33万の人口を擁する道央最大の都市です。駅前にタワマンが建つらしくて工事が進んでいました。電車はここからちょっと行った貨物駅まで入れるらしいですが、営業の電車がそんな方に入ることはないでしょう。

 

そして何より、旭川駅函館本線の終点駅でもあります。砂原支線と藤城線を除いた「函館本線」はこれで完乗となります*17

きれいすぎる。

駅前はきれいに整備*18されていて、幻想的な雰囲気でした。コンビニでごはんを買い込んでホテルのお風呂*19で疲れを癒すとしましょう。

 

次回はもう少しだけ北へ進んで北海道名寄市の方の日進を目指し、学割乗車券から青春18きっぷにシフトします。

知らん町から始発に乗るはじめての経験

 

次回はたぶん年内に出すと思います。よろしくお願いします!

*1:何号かは忘れた

*2:別名は渡島富士。東日本を中心に駒ヶ岳という山は引くほどあるので地名を付けて区別するのが普通

*3:降水による集約した水の流れによって地表面が削られてできた地形のこと。水に起因した侵食によってできた地形形状のひとつ。雨裂とも

*4:これのおかげで大沼と小沼ができた

*5:またの名を噴火湾。ちなみにカルデラではない。

*6:寒流。日本地理でまず覚えさせられるやつ。

*7:対馬海流系。対馬海流は暖流なのでこいつも暖流。

*8:Twitterで暴れすぎて炎上したので、町から公認を外された

*9:昆布は温泉地なので本当に出汁が取れるかもしれない

*10:岩内郡共和町。倶知安町の隣町でニセコとも至近。近年はスイカやメロン、ジャガイモの栽培が盛んである。

*11:マッサン。シャーロット・ケイト・フォックス可愛すぎ。

*12:執筆時からあと半年

*13:噴火湾とはうって変わってこちら側が海側になる

*14:でも阪神負けたような...

*15:推測なんでさいがきではなく専門家の意見を信用しましょう

*16:「たきかわ」。「すながわ」「たきかわ」「ふかがわ」「あさひかわ」と濁点が交互にやってくる。

*17:さいがきが乗ったことのあるJRのなんとか本線では初めての快挙。私鉄を入れると東武東上本線に続き2例目。

*18:反対側はお察し

*19:ルートインの大浴場が大好きなのでルートインを取りました

北の大地に虹を求めて ~2022北海道1~

こんにちは、さいがきです。最初の記事はアメブロで書いていたのにデータがぶっ飛んだ初北海道上陸のお話にしようと思います。当初の予定よりも大幅に縮小して断行した北海道遠征でしたが、思いがけずあの列車に乗ることができたので、結果オーライでした。それでは前置きはほどほどに本編行きたいと思います。

 

・前哨戦 えきねっと座席争奪戦

6月頃から漠然と「北海道行きてぇなぁ...」とは思っており、旅程を立てていたのですが、コロナ禍のおかげで縮小する羽目に。さらに繁忙期直撃の8月は避けるように親からの啓示がありましたので、9月頭に2泊3日で敢行することに。お陰様でいろいろ旅程に変更が生じたため、一から時刻表とにらめっこすることに。当初の予定では、新幹線で函館入りし、山線で小樽を経由し、積丹半島を回り、札幌へ。そこから函館線を北上し留萌線富良野線を乗り潰してから宗谷線へ。帰りは江別からバスを乗り継いで夕張経由で新千歳に出ようとしていたのですが、親の圧力*1もあり没になりました。あぁ...山線行きたかったのに...

 

なんてことを考えながら時刻表をペラペラめくっていたところ、山線に臨時特急が来るとかいう情報を入手。

 

これは行くしかねぇ!!

 

たまたま翌日がいい感じに1か月前だったので明日の10時にダメ元で指定席を取りに行くことに。せっかくなので全区間狙いでいきます!

 

~翌日~

昼の11時を回りました。すっかり忘れていましたね。な~んにも考えないで埼京線に乗っていました。もう取れないだろうけど一応えきねっとを覗きます。

 

 

 

あれ?まだ残ってね?

 

 

 

 

 

残席あるくさいなこれ...?

 

 

 

 

 

待って待って待ってウソでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

れ ち ゃ い ま し た 。

やったあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

函館→札幌の行程が決まりました。あとはもうなり行きで電車を当てはめれば完成です。切符はバイトのないタイミングを使ってそろえてきました。

後はもう悠々自適に出発日を待つだけ!

 

で、なんやかんやいざ出発です()

 

・本戦 財政難と欲の一騎打ち

目指すは北の大地、日進駅です。なんでそんなところなのかと言えば私の最寄り駅と同名だからです。ほかに意味はありません。一部のオタクと語り合った、数年越しの「日進発日進行き」乗車券です。

という訳でトップバッターは川越線です。いつものですね。

なにも楽しくないです。1/3は電波通じないしカス*2です。さっさと大宮まで出てしまいましょう。

 

大宮からは新幹線で新函館北斗を目指します。大宮民ならわかってくれると思いますが、大宮から函館って飛ぶより新幹線の方が速いんですよね。空港の手続きとかもいろいろめんどくさかったので、行きは新幹線、帰りは飛行機*3で行くことにしました。

ということで2番手ははやぶさ1号の新函館北斗行きです。最速列車ではありませんがまあ気にしたら負け。函館もちょっと見て回りたいしね。

 

4時間乗り続けるのはさすがにしんどいのでグリーン課金します。バイト頑張ってよかった!

っつっても「料金」だけでこのお値段です*4。贅沢ですねw

 

そこそこ乗車率は高かったです。終点に着くまでつべをみるなり寝るなりのんびりするとしますか...

 

よく悩まされるやつ
ああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!

 

盛岡発車後あたりからだったと思いますが、もうWi-Fiが貧弱貧弱ゥ!で使い物になりません。トンネル内でこそ使えた方がうれしいのですけど、まあこれは仕様なので諦めます。

 

JR北海道の駅で唯一本州にある駅・奥津軽いまべつ

このはやぶさ号は二戸から先は終点まで各駅に停車します。なので新幹線駅でも指折りの秘境駅奥津軽いまべつが停車駅なんですね。とはいってもシェルターが多くて、駅の形状も形状なので、あまりよく見えませんでした。近隣にはJR東日本津軽線津軽二股駅があったようななかったような気がするので、18きっぱーはそっちからアクセスしましょう。

いくつかトンネルを抜けると、ついに青函トンネルに突入します。

津軽半島自治体はパッチワークと評されるように、自治体がぐちゃぐちゃしています。合併の弊害と言えばそうかもしれませんが、私は外部の人間なので詳しいことは知りません。

出典:https://ameblo.jp/kelly-anne/entry-11992217682.html

この図の中で外ヶ浜町に挟まれた*5ところにあるのが今別町です。ここに青函トンネルの入り口があります。まあ地図みていたら気付いたら入っていたんですけどね()

 

しょうがないので出る瞬間だけ動画を録ってきました。長いトンネルを抜ける瞬間はテンション上がりますね。川端康成が冒頭にトンネルを抜ける話題を持って来たくなる気持ちがよく分かります。

youtu.be

植生が本州とはだいぶ異なっているのが面白いところ
北海道きたああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

生まれてこの方19年、ようやっと北の大地へ歩を進めることができました。

 

道内最初の停車駅は木古内です。いよいよ北海道に上陸した実感が湧いてきます。

ここの手前で海峡線と分岐していました。海峡線は廃止されたものだとばっかり思っていましたが、そういえば貨物列車と四季島が通るんでしたね。普段使いする時刻表にはまず載っていないのですっかり忘れていました。

 

終点:新函館北斗

大宮からおよそ4時間、ついに終点の新函館北斗に到着です。結構人が乗っていました。札幌まで伸びたらもっとここも賑わうのでしょうかね。

函館までは「はこだてライナー」が接続しているので、乗り換えて函館に向かいます。思ってたより遠かったです。まあそもそもの市が違う*6ので当たり前と言えばそれまでですが。

 

こいつは快速なので五稜郭にしか止まりません

ここからは青春18きっぷを使います。メインの乗車券の区間外は基本的に18きっぷで移動しました。

というわけで櫛型ホームがエモい函館駅です。このカーブもいい味ですよね~。

 

こちらは駅舎。25万都市の中心駅だけあって、きれいで大きい駅でした。

函館市電路面電車が走っているよ!かわいいね!

 

締まる間際の市場に行ってお土産を物色していたら両手が塞がってしまったので全然写真がありません。今度は夜景や赤レンガ倉庫をゆっくり見て回りたいですね。

載る列車が表示されてました。

もう少し時間があるのでお昼ご飯を探しました。

が、おみやげで意外と使ってしまったのでコンビニに落ち着きました...

待合室でファミチキむしゃむしゃ...

 

さて、改札時間が来たので、構内へ入りましょう。

改札を通過し、函館駅構内に戻ってきました。

次の列車の入線を待ちます。曇っているし風強いしめっちゃ寒かったです。長袖出しておいて正解でした。

きたああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

最初で最後のノースレインボーエクスプレス*7です。今回は特急「ニセコ」の終点の札幌まで乗ります。

ニセコ」の名の通り、この列車は山線経由なので、しれっと没案になったはずの山線経由が達成できました。やったぜ。

 

発車までに自販機で飲み物を買ったり、写真を撮ったりして過ごしました。

 

それでは次回はこいつで札幌を、そしてそこから先へ向かっていきます!!

*1:妹も受験生だったしこのタイミングで北海道行こうとする俺も悪いけど

*2:世間では #大宮地下圏外 と言うので知らなかった人はぜひ覚えること

*3:ここ重要ポイント

*4:要するに運賃はまた別でかかってる

*5:南が旧蟹田町および平舘村、北が旧三厩村

*6:新函館北斗駅函館市ではなく北斗市の駅

*7:この車両も引退が発表された