天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

課題レポートより頑張れている気がします。

今年の高校野球について

お疲れ様です。さいがきです。高校野球が激アツですね。さいがきはプロ野球ばっかり見ているのであんま良く高校野球は知りません。でもまあよく名前を聞く学校はまあそれなりにあるわけなんですが、今年の出場校をばーっと見た感じでは「えっあの学校いないの?」がまあそこそこあったので、超絶ド素人ながら書こうと思います。ちなみに私は戦力については一切知りません。

 

1.札幌大谷高校(南北海道)

今年のロッテのドラ1の菊地吏玖投手を輩出した高校です。付属の中学校は2018年に神宮で優勝するなど、選手層も厚いんだろうなーと思っていたり、最近の駒大苫小牧の感じを見ていたりしていると、なんだかんだで去年も甲子園出場を果たした札幌大谷が出るんだろうな〜とは思っていました。が、結果は札幌地区予選で札幌南と対戦し、7-11で敗退してしまいました。

 

2.盛岡大学附属高校(岩手)

ソフトバンクホークスの松本裕樹の出身校です。岩手の強豪と言えばここか花巻東一関学院みたいなところはありますが、盛岡大附は今回初戦で敗退してしまいました。一関学院や盛岡三高、専大北上なんかは準決まで残っていたので、結構意外な結果でしたね。そんな盛岡大附を0-3で沈めたのは一関一高。現在楽天の阿部寿樹選手を輩出した高校ではありますが、一関一高が公立であることから、下剋上を食らった形になりました。

 

3.常総学院高校(茨城)

仁志敏久金子誠、現役では宇草孔基や鈴木昭汰を輩出した茨城の強豪校です。最近は今年甲子園出場を決めた土浦日大鹿島学園、秀明日立あたりが甲子園に行ってた気がしますが*1水戸商業と並んで古豪の意地を見せてくれることを期待していました。しかし惜しくも3-5で茨城高校に敗戦。夏の甲子園は2016年を最後にまたお預けになってしまいました。

 

4.作新学院高校(栃木)

春夏合わせて27回の甲子園出場経験を持つ栃木の強豪、作新学院落合英二岡田幸文、石井一成、入江大生を輩出した高校で、2016年には夏優勝を果たした学校ですが、惜しくも決勝で文星芸大付に5-6で敗れてしまいました。4点ビハインドの9回にスコアを振り出しに戻したのですが、裏の攻撃でサヨナラホームランを被弾。激戦を制したのはかつての宇都宮学園*2である文星芸大付でした。

 

5.高崎健康福祉大学高崎高校(群馬)

学校名が長ったらしくてなんのこっちゃ分からない人もいるかもしれませんが、よく聞く言い方だと健大高崎です。湯浅大や柘植世那といった選手を輩出した学校で、まあ群馬の甲子園出場校と言えばここか前橋育英の二択で、前評判では健大高崎の方が優位とかいう話だったので、久々に健大高崎夏の甲子園に帰ってくるかも?と思っていましたが、惜しくも桐生第一に0-1で敗れてしまいました。決勝点は序盤の犠牲フライという白熱した投手戦は桐生第一に軍配が上がりました。

 

6.前橋育英高校(群馬)

というわけで前橋育英です。前述の通り健大高崎前橋育英が甲子園に行くのが群馬の高校野球なのですが、たまに樹徳や高崎商業、前橋商業あたりが出てくることもあります。大昔だと桐生も強かったですね。さて、そんな近年は常連と言って差し支えない前橋育英高校ですが、2点リードの8回裏に3点を取られ、前橋商業に逆転を喫してそのまま敗れました。ライトの失策付きという非常に悔しい敗戦となりましたが、次の世代の選手たちには捲土重来を叶えてもらいましょう。

 

7.木更津総合高校(千葉)

千葉県は専大松戸が2年振りの甲子園を決めました。私個人としては千葉の高校野球はまあ木更津総合習志野かなという印象でしたし、市立船橋の皆さんには申し訳ありませんが、去年もどっちかが出たもんだと思っていました。そのレベルでこの2校の印象が強い*3んですよね。木更津総合は今年も予選をえげつないスコアを連発して勝ち上がっていたのですが、準々決勝で千葉商大付に2-4で敗れました。木更津総合習志野はどこかしらで当たるものかと思いましたが、今年は叶いませんでした。

 

8.習志野高校(千葉)

前述の習志野です。個人的には公立高校で最も野球が強いのでは無いかと思っています*4。あ、いや待って。明石商業とか高松商業と悩むわ。こちらは昨年の甲子園出場校、市立船橋を破っての決勝進出を果たした専大松戸と激突しました。1点ビハインドの6回に3点を取って逆転し、裏を三者凡退で流れを掴んだかと思われましたが、逃げ切ることは出来ず、8回に2点、9回に1点を奪われサヨナラ負けとなってしまいました。

 

9.二松學舍大学附属高校(東東京)

東東京のベスト8もかなり衝撃的でしたね。何故なら強豪校と言われる帝京や関東第一の名前がなかったからです。その中でも二松学舎大付の名前がなかったのが1番の衝撃でした。西東京は結構混戦する印象*5ですが、東東京はなんだかんだで二松学舎が上がってくると思っていたのでびっくりしました。二松学舎は、こちらも野球の強い堀越にタイブレークの末に5-6で敗れ、3回戦で姿を消しました。

 

10.横浜高校(神奈川)

神奈川県の高校野球最強の学校でおなじみの横浜高校。神奈川は今回出場の慶応を始め、日大藤沢や横浜創学館、古い時代で言えば法政二高なんかがひしめく、西東京や大阪に並ぶ激戦区ですが、結局決勝は横浜vs東海大相模なのが高校野球あるあるです。が、今回は東海大相模をボコしてノリノリの慶応がそのまま横浜までボコるというとんでもない展開で神奈川県大会が終了。県大会決勝では、9回表1点ビハインドのワンアウトから、横浜スタジアムのレフトスタンドへ逆転スリーランを叩き込んで、6-5で慶応が横浜に劇的な勝利を飾りました。

 

11.山梨学院高校(山梨)

一昨年久々に日本航空が甲子園出場を決めた*6時もかなり驚きました。ここ数年はずっと山梨学院のターンだと思っていたので、ここに来て東海大甲府が甲子園に帰ってくる激アツ展開に燃えています。件の山梨学院はタイブレークで5点を失い、7-9で駿台甲府に敗れてしまいました。ついに覚醒した春のセンバツ優勝校は、惜しくも県予選準決勝の舞台に倒れたのでした。

 

12.日本文理高校(新潟)

高校野球の名実況「繋いだ!繋いだ!日本文理の夏はまだ終わらない!」でお馴染みの日本文理。4連覇を賭けた今大会でしたが、準々決勝で東京学館新潟の前に8-9で敗れました。両軍合わせて34安打のシーソーゲームは、学館新潟のラストバッターのサヨナラタイムリーで決着。最近あげてきた帝京長岡が奮わなかったこと以上のインパクトを残しました。

 

13.佐久長聖高校(長野)

陸上やらスケートやらなんでも強い印象のある佐久長聖の名前もありませんでした。今年の長野代表は昨年夏に甲子園出場を果たした佐久長聖ではなく、春に県大会を制覇した上田西が勢いそのまま出場しています。初戦から2試合続けて2ケタ得点を記録するなど、王者の風格を見せつけていましたが、東海大諏訪の前に2-7というスコアで沈みました。

 

14.高岡商業高校(富山)

中止を挟んで6大会連続の出場を狙っていた高岡商業でしたが、今年はノーシードからのスタートでした。そしてその初戦は石動と対戦し、1-4と抑え込まれて敗れました。高岡商業富山県内最多の22回の夏の甲子園出場経験がある富山の強豪校でしたので、まさか初戦で姿を消すと想像できた人は1人もいなかったのではないでしょうか。

 

15.敦賀気比高校(福井)

メジャーで鮮烈なデビューを飾り、WBCでは4番を打った吉田正尚の出身高校である敦賀気比。春大会は福工大福井に敗れるなど、少し調子を落とし気味な感じで、ついに今夏の甲子園の切符を掴むことはありませんでした。準々決勝まで1点すら失わず勝ち上がっていましたが、準々決勝で福井商業に0-9で敗れ夏を終えました。

 

16.京都国際高校(京都)

今回出場の立命館宇治は力をつけてきた印象がありましたが、なんだかんだで京都国際か龍谷大平安あたりが甲子園出場を決めると思いました。外大西が意外とピリッとしないし...。3連覇がかかった今大会も順調に勝ち進みましたが、準々決勝で立命館に1-4で敗れ姿を消しました。ちなみに龍谷大平安も準決勝で姿を消しており、立命館宇治の勢いが勝りました。

 

17.大阪桐蔭高校(大阪)

甲子園にひとたび出てくれば圧倒的な力で他を捩じ伏せて勝ち進む大阪桐蔭。輩出したプロ野球選手も枚挙に遑がない高校野球最強の学校ですが、今年は甲子園に出場しません。春も金光大阪に敗れており、リベンジに燃えていたかと思いますが、決勝で履正社に0-3で完封負け。世代最強左腕の呼び声高い前田投手を援護できずに散りました*7

 

18.報徳学園高校(兵庫)

強豪ひしめく兵庫県の中で、着実に実力を発揮しているのが報徳学園です。春のセンバツ準優勝校であり、今年は守りの隙のなさが話題になっていましたが、5回戦でこちらも強豪の神戸国際に2-3と接戦の末に敗れました。兵庫では他に東洋大姫路も5回戦で姿を消しており、近年の甲子園出場校が悔しい結果となっていました。明石商業と報徳学園が決勝でぶつかると勝手に思っていた私の予想を裏切る形になりました。

 

19.天理高校(奈良)

こちらも強豪の天理。去年は春夏連続出場を果たした学校ですが、こちらは準決勝で高田商業に7-10で敗れました。出場するのが天理ではなく智辯学園なのはまあ納得なんですけど、決勝に残れなかったのが意外すぎて仕方がないのと、あの紫が好きなので甲子園で見られないのは残念です。

 

20.智辯学園和歌山高校(和歌山)

春大会を制した市和歌山が甲子園に行く和歌山代表。いつ見ても甲子園に出ている印象があるのは智辯和歌山だった私的には市和歌山が出場するのも意外なのですが、今年の智辯和歌山は2-4でまさかの初戦敗退。相手は1988年夏を最後に甲子園から遠ざかっていた高野山でした。

 

21.石見智翠館高校(島根)

八頭や大社、昨夏王者の浜田など、実力をつけつつある学校も多い島根県ですが、夏の甲子園島根代表と言えば石見智翠館ではないでしょうか。ラグビーの印象の強い高校ですが、野球もしっかり強いんですよね。今回の島根代表は2012年以来の甲子園出場の立正大淞南です。石見智翠館は3-7でこの立正大淞南にやぶれて3回戦で姿を消しました。

 

22.高松商業高校(香川)

公立高校屈指の強豪校、高松商業も今夏は地方大会で涙を飲みました。去年の甲子園ではベスト8まで勝ち上がるなど、確かな実力を持った学校ですが、寒川に終盤に逆転を許し、3回戦で姿を消しました。序盤にリードを奪った高松商業ですが、中盤以降は跳ね返されてしまったのかな、という感じです。最終スコアは3-4。惜しくもあと一歩届きませんでした。

 

23.鳴門高校(徳島)

こちらも公立の強豪、ここ10年で7回夏の甲子園に出場している徳島県鳴門高校。昨秋の県大会を制し、今春の県大会でも準優勝と、実績含めて力のある学校です。しかし、今年の夏は決勝戦で1-4というスコアで徳島商業に敗れました。試合は終始徳島商ペース。鳴門は8回に1点を返すのが精一杯でした。

 

24.済美高校(愛媛)

近年は他校の台頭も、というか済美は台頭してきた側の高校とも言えますが、夏6回の出場を誇り、2018夏にはベスト4まで勝ち残った実績から、愛媛代表と言えば済美という人も多いのではないでしょうか。安樂智大や鵜久森淳志を輩出し、お笑いコンビ・ティモンディのネタからも非常に厳しい練習を積んでいる様子が伝わりますが、今年は初戦、松山聖陵に6-9で敗れてしまいました。ちなみに昨夏代表の帝京五高も準決以下で敗れています。

 

25.有田工業(佐賀)

昨年春夏佐賀県連覇を成し遂げた有田工業が注目の的でしたが、しばらく高水準で結果を残し続けた神埼清明に5-6で破られました。タイブレークまで縺れる熱戦でしたが、11回に失った2点が重く、1点を返したところで終わってしまいました。どっちに転ぶか分からない準決勝の戦いにて惜しくも有田工業は姿を消しました。

 

まとめ

常連校・強豪校と呼ばれる学校が地区予選で姿を消してしまい、今年の夏の甲子園はなかなか面白いことになりそうです。ここに挙げた以外にも中京大中京創志学園なんかも出場を逃しており、大波乱の予感がします。今年はどこが優勝するかな。履正社かな。阪神も優勝争いしてるし、昼も夜もやきうから目が離せません。

*1:春の選抜かもしれない

*2:著名なOBは西武→巨人の片岡保幸(片岡易之→片岡治大)

*3:市船はサッカーの印象

*4:習志野高校は習志野市立の公立高校

*5:日大三高に加えて早稲田実業國學院久我山東海大菅生創価国士舘など強豪揃い

*6:その前は2005年まで遡る

*7:なお履正社も2019年には夏の甲子園優勝を決めており、決して実力が劣るなんてことは無い。