こんにちは。彩雅 葵ことさいがきです。ペンネームは「さいがき」にいい感じの当て字をして名前っぽくしただけです。「さいが き」だとキモいので「さいが あおい」と呼んでください。
なんてことはどうでもよくて、今回は小説家になろうに書いていた短編小説「ロヴンは舞い降りた」、通称「やかせり」の解説をやっていきたいと思います。どうせ後から読み返す人なんてそうそういないでしょうし、そもそもノリだけで書き始めたせいで誰をターゲットにしているのかもよくわからないあんな代物はネットの海に葬り去るのがおすすめです。
まずこの小説を書き始めたきっかけですが、オタクYさんの見たいろいろな意味で恐怖を感じる夢でした。
私はミリシタミリしらのオタクなのでググってから知りましたが、箱崎星梨花って13歳なんですね。あのさ、それはさ、犯罪だよ。そしてこんなのノベライズしている俺も共犯だよ。マジで。
...という訳でまあこの顛末を知らないオタク各位も本文中にちりばめられた諸々の情報で、「あ、これヒロイン箱崎星梨花だな」と察しがついたと思います。頑張ってセリフ拾ったもん。でもさすがにそのままキャラクターを持ってくるわけにはいかない*1ので一文字だけ変えてセリナちゃんになりました*2。Yさんのところもめんどくさかったので典型的オタク像を引っ張ってきました。これはプライバシーと風評被害に鑑みた結果です。あとYさんは一人称が「私」なのですが、さすがにここも取り入れると両方とも一人称が「私」になってしまうので諦めました。鏡写しの世界線*3ならアリだったかもしれないのでまあ次回作はこういう形で考えとこうかなぁ...*4
と、次回作を匂わせたところで、ひとまずこれが「セリナ」と「僕」のド畜生近親相姦児ポ小説の爆誕に繋がりました。これ書いてBANされないかな。ちなみに「僕」の曇らせエンドのリクエストも来ているので、それはまた後で書いていきたいと思います。本人からはやめるようにさんざん言われていますがね。
で、さっそくいろいろなところに雑に鏤めたネタを投げていきます。
まずタイトル「ロヴンは舞い降りた」なんですけど、これが既にもう盛大なネタバレになっています。ロヴンというのは、北欧神話の愛の女神になるんですが、彼女がなかなかのやべーやつで、あらゆる神話を漁ってもろくに出てこない、禁じられた仲同士であっても結婚を執り行う者として知られています。はいそういうことです。ちなみに「セリナ」と「僕」は義兄弟なので、民法第734条によれば婚姻は可能ではありますが、まあ法的には問題なくてもそんなエロマンガみたいな展開は一般的には好ましくないですよね。一応本文中では「義妹というのはよそよそしいから妹ということにしている」みたいなことを書いておいたので、半ば禁じられた婚姻であるように強引に持って行っています。まあご都合だね。
あと出だしのセリフですが、私の推している某イラストレーターさんのイラストと一緒にツイートされた文言が元ネタです。ちょっとえっちいですけど見えてないからまあ気にしない。
もともとセリナの家が裕福っていうのはあんま関係ないです。箱崎星梨花の家がお金持ちでどうたらこうたらというのを回収するにはこれしかなかったんですね。これもやっつけの付け焼刃。時代背景が現代なので財閥っていう言い方は避けましたが、大手貿易企業なら子会社でなんかいろいろしてそう、ということで父親は貿易企業の頭取ということに*5。本家ミリシタでは一時期嫌われがちの星梨花パパだったそうですが、この世界じゃ今頃どうなっているか知る由もありません*6ので、アンチ星梨花パパにも優しい設計になっています(?)。
セリナ個人は箱入り娘を演出するために世間知らずで歳に不相応な幼い言動をさせることを心掛けました。明るく元気だけどちゃんと敬語も使えるし、世間知らずだけど立場は弁えているのでね。そこも箱崎星梨花っぽいのを回収できたんじゃないでしょうか。
一般庶民の暮らしはいろいろあると思うので、とりあえずさいがきのカスみたいな生活を描写しました。つまり私は「朝目を覚まし、手当たり次第に服を選び、ありあわせの朝食を摂り、満員電車で通学」している大学生です。それが普通です。「最初は僕が洋服を2-3着で着回していることを嗤ったり、僕が作ったトーストとハムエッグ、キャベツの千切りだけの朝食をつまらなさそうに食べたりしていた。彼女が学校に編入する前に、ラッシュの中大学の最寄り駅まで彼女を連れて行ったときは、初めて乗る通勤電車に目を輝かせたかと思えば、電車内ではずっと僕の袖をぎゅっと握っていた。都心に近付き電車が混んでくると、不安げに僕の顔を覗き込んでくる。」というのも、ほぼ事実と見聞です。私は洋服を4着で着回していますし、自炊はしていないけれども、パートに行くついでで母親が用意してくれている朝食のメニューも大方こんな感じ。朝はテンションが上がらないのでそこまで楽しそうに朝食を食べるわけでもありません。同じ大学に通う女の子の友達は、上京してきて初めての通勤電車にテンションが上がったけど電車内では友達にしがみついてラッシュを耐えてたと言っていました。電車内のイメージは他をよく知らないので最寄りの川越・埼京線のイメージで書いています。段階的に混んでいく感じが最悪に地獄。私自身が大学生ということもあり、おおよそ等身大の「核家族世帯の大学生」を描写できたんじゃないかなと思います。
続いて「僕」の部屋でセリナが読んでいた西洋音楽史の本は、箱崎星梨花の趣味はヴァイオリン設定を申し訳程度に回収したものです。ほかの頭良さそうな本は、なんとなく温室育ちの女の子が読んでそうな本を挙げてみました。温室育ちで世間知らずな13歳の女の子が、厳格な父親のもとで漫画や現代文学、ライトノベルなんか読ませてもらえるわけがないじゃん(ないじゃん)。個人的には少女漫画とか読ませたかったんですが、後々の展開を考えると辻褄が合わない*7ので断念しました。まあ頭良さそうな本の方が好奇心は刺激されるよね。これも箱崎星梨花の好奇心旺盛な性格を回収する一助になってたらいいな。
また、本を読ませた場所は布団、しかもうつぶせにしました。ほら布団って体臭吸うじゃないですか。別に私は匂いフェチではないですけど、例えば赤ちゃんの匂いって癒される人多いって聞きますし、アロマでもリラックス効果がーとかあるし、匂いによって心って左右されるところがあると思うんで、顔の近くにひそかに好きなお兄ちゃんの匂いがうっすらする布団*8を持ってきました。セリナちゃん、意外と変態さん?
このあとセリナは「なんでわざわざ僕の部屋に来るの?(要約)」という質問をぶつけられて一瞬たじろぎます。この時のセリナの「ほんの数秒だけ目を閉じ、ぺろっと唇を舐め」る行為は、嘘を考えているときの顔の動きです。必死にごまかしているのに顔に出ちゃったんですね。「僕」の部屋が和室なのはYさんからのリクエストなので意味はありません。
で、「僕」はオンデマンドの課題を片付け、セリナは畳の匂いを堪能*9します。
で、父さん母さんが出かけている事実がぽろっと出てきます。嗚呼これは完全にあれです。エロマンガあるある、都合よく家にふたりきり。でもね、ここで即ハボかましたらまあつまらないじゃない。という訳で本番は先送り。まずはコンビニに行かせます。箱崎星梨花は缶ジュースのコップが無いことを疑問に思うような女の子ですので、コンビニなんか行ったことないだろ、どうせ買い物は百貨店の個人外商で済ませているor現実でいうところの成城石井や紀ノ国屋みたいなところしか行かないだろ、というド偏見をもとに書きました。実際金持ちが業務スーパーとかセブンとかファミマにいるなんて思っている人いないでしょ。知らんけど。
で、コンビニにつくと目を輝かせて店内を眺めた後に発せられるのがこのセリフ。
「あの、私、まだ何もわからないから、色々教えて下さい! 頼りにしますね、お兄ちゃん!」
ええ白状しますよ。コピペだよコピペ。ピクシブ百科事典で箱崎星梨花って調べたら出てきたからそのまま使いました。どのシーンで発言されたのかはオタクの皆様にお任せしますが、まあどうせプロデューサーに向けて言っているんだろうっていうのは火を見るより明らかだったのでねじ込みました。文脈的には強引ですが、タイミング的にはプロデューサーとお兄ちゃんがいい感じに重なった感があるので後悔はしていません。
コンビニに入るときの賑やかなお出迎えはファミマの入店音っていう設定です。あれの曲名って「大盛況」らしいですよ。なので賑やかなお出迎えです。店員が賑やかなわけではないです。で、このコンビニはうちの近所のファミマがモデルです。マジで店に入ってすぐ右にコンドーム置いているんですよあそこ。勘弁してくれよ。ちなみにマカ(というか凄十)みたいなのは飲み物コーナーの方にあるのでそこだけいじりました*10。
で、セリナの瞳を摩周湖のような、と比喩しました。有島武郎みがあって好きな比喩です。摩周湖はご存知の通り日本で一番透き通った湖なので、「僕」の濁った瞳と対比になっています。
オムライスやミートソースはなんとなく食ってそうなものを適当に選びました。金持ちがコンビニ行ったら何を買うかなんて知りません、お金無いので。
ここで何が一番箱崎星梨花らしいかわかりませんでした。
が、最終的に選ばれたのはサンドイッチでした。これはYさんのアドバイスによる決定です。ありがとうございます*11。
で、「僕」はというと、甘いパンとしょっぱいパンを両方買います。これはさいがきの好みです。で、抹茶ラテがブームなのはYさんの情報です。匂わせに最適。
セリナはその後ダージリン・ティー*12を所望しましたが、紅茶でぱっと出てきた午後ティーはスリランカ産100%の紅茶らしいので、残念ながら手元の紅茶はセイロンティー*13です。たぶんですが、アイスティーなのでキャンディのセイロンティー*14だと思います。
んで次がお菓子ですね。これも箱崎星梨花の設定から引っ張ってきました。紅茶もそうですが、クッキーも好きなんですねあの娘。なんかお嬢様とはいえこういうかわいらしいキャラづくりいいですね。
気怠そうなバイトの男には意味はないです。大体のコンビニバイトってそんなもんじゃん。しかもちゃんとレジ袋でお金取ります。現代です。
で、その後にお支払いですね。何気ないやり取りですが、Yさんの迷言が元ネタです。多分これを読んだYさんは今頃お怒りでしょう。
あんま擦るとマジで怒られるので次に行きます。
その後セリナはけろりとキャラを変えてコンビニを後にします。場面で態度を変えるのはしっかり思春期女子のありがち行動パターンらしいですね。これ書いていたせいで思春期の女の子の特徴とかをググる羽目になりました。ロリコンじゃねーか。まじで。
ていう感じで飯食ってるところで前編終了。中編挟んで恋のABCのBに持っていくつもりです。怒られない程度に頑張ります。それでは。
*1:二次創作を前面に出したくないのとそもそも俺がそれほどミリシタのキャラクターに興味が無いので。あ、でも曲は結構好きよ、冗談抜きで。歌詞で興味惹かれたの初めてだもん。
*2:ただし発言だけではなく設定もいくつか引き継いでいる
*3:Yさんの推しキャラのユニット曲になんかそんな感じのやつがあったなぁなどと
*4:また兄弟姉妹設定かぁ...
*5:なんか社長令嬢アイドルは別でいるらしいですがそんなの知らない知らない。金持ちだけ拾えりゃ何でもいいんだよの精神。
*6:もう一度一財産築いていようが、一人で細々暮らしていようが、そこらへんで野垂れ死んでようが描写される予定はありません。ただ曇らせパートには出してみようかな。
*7:漫画がokなのにピクニックすら行ったことが無いのって普通におかしい気がする。
*8:枕は臭すぎるのでNG
*9:前述のとおり実は布団の匂い
*10:なお近所のローソン...
*11:さすがにランキングにしてはくれませんでした。
*12:2004年からは「ダージリン・ティー」は地理的表示に登録され、ダージリンまたはカリンポンの特定地域で生産された茶以外は名乗ることができなくなっているらしい
*13:スリランカ100%なのでイングリッシュ・ブレックファスト・ティー(主にアッサム茶、セイロン茶、ケニア茶のブレンド)でもない。
*14:キャンディ産は冷めても濁りにくい。