天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

天鵞絨色のエトセトラ ~Velvet-colored Etosetra~

課題レポートより頑張れている気がします。

その時が来たってどうにもならないぜ ~2022九州4~

別府温泉からおはようございます。さいがきです。この日の晩はよく眠れました。和室に布団の温泉旅館も大好きですが、やっぱり温泉とふかふかベッドが最強の組み合わせですね。さて、いよいよ目的地である博多を目指すことにします。この日はそんなに移動はしませんので、あっさりめでお送りします。たぶん。

すっかり朝日が昇ってからの出発です。急ぎの用事は全く無いので起きてからもゆっくりしていました。さすがに朝風呂までは時間がありませんでしたが、基本的に温泉に来たら朝風呂に入りたい人なので、次にどこかの温泉に行ったら朝風呂を浴びたいですね。

18きっぷの出番

まずは県都の大分に向かいます。大分市の人口は東九州では北九州市に次ぐ47万人。古代から田野が開拓され、その田野の広さをみた景行天皇*1が「碩田(おおきた)」と呼んだことに由来します。時代が進み戦国時代に入ると、大友宗麟*2の手によって繁栄。文禄の役で大友氏の手から離れると、福原直高によって府内城が築城。やがて関ヶ原の戦い後には竹中重利*3が初代府内藩主となり城下町が整備されます。江戸時代の調査では人口5591人と、豊後最大の城下町でした。明治の大合併を経て人口は4万人を突破、やがて1950年ころには10万人に到達します。しかし、この当時では九州で2番目に小さい県都でした。そんな大分市に転機が訪れるのは高度経済成長期。1963年の大合併で人口を20万人に乗せると、1964年に新産業都市に指定されます。すると、沿岸部に大きな工場が多数参入。以降工業都市として発展し、1960年代から1990年代の約40年間で人口が倍増。ニュータウンスプロール化し始めるなど、特異な発展を遂げて現在に至ります。2000年代からはドーナツ化現象で少し商業が衰えましたが、郊外に大規模なショッピングモールができたり、駅ビルの再開発が行われたりするなど、大分県首位都市かつ東九州屈指の大都会という地位を守り続けています。

大分駅について外に出てみると、想像の数倍大きい都市だということが分かります。

平日の真っ昼間であったため人通りはあまり多くありませんが、東京の十条銀座や京都の錦市場を髣髴とさせるアーケード商店街もあります。

豊後府内城跡。大分市の発展の礎になった施設です。

しっかりした石垣が残っています。かつての大分はどんな姿だったのでしょうか。

 

というところで時間も無くなってきたので大分駅に戻ります。

あそぼーい!が来ました。家族連れが多かったですね。まあこれには乗らず、久大本線普通列車に乗り込みます。向之原あたりまでは市街地を快調に飛ばしていました。

やがてゆふ高原線の名の如く高原に入ります。

さて、この列車は確か日田行きですが、途中で降ります。

由布院駅です。意外と近代的な駅舎ですよね。後ろを振り返ると...

雄大由布岳がお出迎えです。豊後富士とも言われ、大分県のランドマークにもなっています。古代は柚が富むと書いて「柚冨岳*4」といわれていたり、山頂の一等三角点はさんずいがついて「油布岳」といわれていたりと表記ゆれがたびたび起こります。地名の表記揺れって面白いのでぜひ探すのがおすすめです。

せっかくなのでなんか大分っぽいものを摂取しておきたくなったので*5かぼすサイダーを買いました。爽やかでおいしかったです。

 

思いのほかすっぱかったです。

にしても由布高原めっちゃ寒いです。風強いし標高高いし寒い条件が揃いまくっています。まあ暖かいつもりは毛頭なかったですが、さすがにここまで寒いとは...

手がかじかんでスマホを落としてしまいました。スマホのカメラのレンズのところにつけているカバーが割れてしまいました。ちょっとテンション下がりますね...

途中から駅前の土産屋にこもっていました。

ゆふいんの森だけきれいに埋まっています。

指定席完売の満席とはさすが人気列車ですね。オタク以外からも圧倒的支持を集めているゆふいんの森。いつか乗ってみたいと思うのは全人類共通の願いではないでしょうか。

のるぞのるぞのるぞ

まあ私は指定席取れているので知った話ではありません。えきねっと様様です。しかもこれ、山側の展望席です。このために10時打ち頑張りました。それでは入線時刻です。乗り込みましょう!

きたあああああああああああああああああ!!!!

美しい翠の車体のゆふいんの森です。今回の乗車は4号の「ゆふいんの森I世」になります。4号車を先頭に4両編成で運転していますので、私の座席からはこのような景色が見えます。

2方向窓です。明るくて素晴らしい座席なので、気分は最高潮です。それでは出発です。田野の真ん中、木々の隙間、のどかな田舎町、様々な表情を見せる久大本線の車窓にくぎ付け。写真を撮るのを忘れて揺られていました。

沿線にはこういった小さな山間の温泉街が表れます。写真は天ヶ瀬温泉です。由布院や天ヶ瀬以外にも海老毛や湯平、滝瀬、湯ノ釣といった温泉街が点在しています。規模の大小はあれど、どれも素晴らしい温泉群ですので*6ぜひぜひ足を運んでいただきたく思います。

乗車記念証にスタンプを押してきました。気動車特急だけあってなかなか揺れますね。なかなかきれいに写真が撮れませんでした。

にしてもゆふ森の座席快適ですね。久留米に着くまで昼寝していました。これが超寝られるんですよ。久留米の手前で起床。すっかり暗くなってしまいました。ここからは電車がビュンビュン走る福岡の近郊区間に分け入っていきます。鳥栖からは長崎本線側からの特急列車も入ってきて、対抗列車も賑わってきます。宵闇の脊振山地ふもとを抜けて福岡平野に入っていくと、反対側に広大な車両基地が見えてきます。南福岡ですね。暗くて何が止まっているかは見えませんが、博多駅で見られる車両は大体南福岡に帰っていくので、あとで博多駅の車両でも観察しましょう。

ということで博多に到着。一応最終目的地です。

長い道のりでした。。。

それでは駅を出て、いったん宿に荷物を置きます。地下鉄で一つ隣の駅にあたる祇園駅前のアパホテルにチェックインしました。

博多駅前のイルミネーションです。コスプレイヤーの方がいっぱい写真を撮っていました。コミケも近かったので、それの関連かな?よくわかりませんが、寒い中すごく賑わっていました。

はい祇園駅です。京都の祇園祭祇園ではなく、博多祇園山笠祇園です。祇園*7をお祀りした神社のお膝元は大体この地名です。博多でいうと櫛田神社、京都でいうと八坂神社、広島でいうと安神社が該当しますね。他にもスサノオに関連する地名はいくつかあって、「八坂」、「津島」、「氷川」、「天王」あたりは関連している可能性があります。皆さんの近所のそのような地名も、もしかしたら関連しているかもしれませんね。

さて、携帯の充電が無くなってきましたが、とりあえず地下鉄を乗り潰しに行きます。

とりあえずは姪浜を往復し、天神から七隈線に寄り道、貝塚線に寄ってから最後に空港を往復します。どこまで充電が持ちますかね。

姪浜です。ちなみにもう充電ないです。もう後はほぼ写真がありませんがとりあえず進みます。まずは七隈線に乗るため、天神に戻ります。

天神に戻ったら七隈線の前に寄り道します。天神2号館たんです。お上品でかわいいですね。所沢たん爆誕まで唯一の白タイツ娘でした。

浴衣姿もあります。物静かキャラクターの天神2号館たんですが、このパネルは躍動感があります。青海波模様の浴衣がばっちり似合っています。

で、ここに来た目的は「ビッカメ娘コラボ名刺の旅」残す2人が天神の2人だったのですが、天神2号館たんのコラボ名刺はまさかの配布終了。翌日にも改めて訪問しましたがやはりありませんでした。担当の店員もなんかぱっとしない受け答えですが、まあ本来ある場所にないならないですし、このイベントもこの日を含めてあと3日で終わるイベントなので増刷も恐らくないだろう、と踏んで泣く泣くコンプリートは諦めます。でもイベントなんか抜きにして天神2号館たんに逢えただけでうれしいです。

ちなみに天神1号館たんはまだ配布されていました。早くパネルができるといいね*8

21:00を回りました。乗り潰しを続行します。

今朝いた気がしますが、これは「べっぷ」ではなく「べふ」。

ここで充電が切れました。対戦ありがとうございました。ちなみに23:00過ぎまで地下鉄であっちこっち行っていました。宿に戻って名刺まとめ写真です。

これで全国ビッカメ娘44人中43人のもとを訪問したことになりました*9

ちなみに天神姉妹は双子設定です。擬人化は天神2号館たんの方が早いですが、たぶん上下関係はないと思います。二人とも博多弁でツイートしていてかわいいので、ぜひTwitterもフォローしてくださいね。

というところで日程は終了です。ゆふいんの森福岡市営地下鉄を堪能した1日でした。この次の日は夜まで予定が無かったので、何をするか考えながら寝ました。夕飯は相変わらずコンビニ弁当でした。寒くて部屋に籠りたかったんだもん...

 

結局1月ももう終わりになってしまいました。大学生は2月以降基本暇なので、またどこか次のお出かけを考えています。それでは今回はここいらで。

*1:第12代天皇。美濃や九州を巡幸したことで知られるほか、日本武尊の父親としてもお馴染み。

*2:大友義鎮。大友氏12代目で、キリシタン大名として教科書に出てくる。

*3:竹中半兵衛のいとこと言われる。

*4:ワ冠の「冨」

*5:夜からここまでコンビニの弁当とパンしか食べていません。

*6:ちなみに入ったことはないです。

*7:素戔嗚尊のこと。

*8:天神1号館たん、八尾たんは等身大パネルが未設置。所沢たんは仮の等身大パネルが立っています。

*9:卒業含む。残すは鹿児島たんのみ。南九州まではさすがに今回はいけませんでした。